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2012年11月01日

リーフの電池寿命

日産はWebメディアである『オートックワン』の取材を受け「1年で10万km走ったリーフの電池容量が78%」とコメントしている。正直な話、ショックを受けているリーフユーザーは多いことだろう。現在24kWhある電池容量のウチ、使えるの22,8kWh程度。それが17,9kWhになってしまうのだから。このダウン率、私も予想以上でございます。

現在120km走れるとしたら、94kmまで落ちちゃう。冬場の暖房を考えたら70kmか。この記事で「リーフ買うのはやっぱし時期尚早」と判断した人も多いという(実際に検討してたけれど往復80kmの通勤を考えていたので断念したというメール頂きました)。されど本当にそんなに早く劣化しちゃうのだろうか? 少し検証してみた。

記事では最も重要な点が二つ抜けている。電費と劣化カーブです。10万km走ったの、タクシーだという。仮に電費を6km/kWhだとしよう。10万km走るのに1万6700kWhの電力を消費している。充電サイクルにすると732回(1回分を22、8kWhとする)。耐久性を重視の電気自動車用電池の割に劣化が早いという話は後で。

私の使い方だとリーフの電費は8km/kWhである。同じ1万6700kWh使った時の走行距離を計算したら13万3600km。タクシーの電費が6km/kWhより悪かったのなら、もっと長い距離を走れることになります。どうして日産の人はタクシーの電費を言わなかったのだろうか? 劣化カーブも大いに知りたいところ。

当然の如くバッテリーの劣化状況はデータとして持っているだろう。こいつを大雑把にでも教えてくれたなら、電池の劣化が進む夏場の状況や、劣化の進み具合も理解できる。いずれにしろ「10万kmで78%まで劣化」だけだと不安だ。出来れば近いウチ、このあたりの詳しい状況を宮本さんに聞いてみたいと思ってます。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:00| 電気自動車

電気軽トラック

三菱自動車は、2013年はじめに発売予定の軽トラックEV「MINICAB-MiEV TRUCK」を、千葉
県・幕張メッセで開催されたCEATEC JAPAN 2012で初公開した。i-MiEV、MINICAB-MiEVに続くMiEVシリーズ第3弾となるこのミーブ トラックは、ミニキャブ トラックをベースにi-MiEVのユニットを組み込んだもの。農村や山間部での農作業用として活躍する軽トラの積載性はそのまま(荷台寸法1940×1415×290mm、最大積載量350kg)に、電動化したモデルとなる。

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ミニキャブ・ミーブでは、急速および普通充電口は、両ドアパネル開口側下部に備え付けられていたが、このミーブ トラックでは、左側ボディ荷台下に2口とも移設された。なぜか? 実はミニキャブとミニキャブ トラックは、似ているようでいて、ドアパネルが全く異なる。そのため、ミニキャブ・ミーブと同じレイアウトはらず、あえて新規に充電口ボックスを用意したという。

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このミーブ トラック、ガソリンスタンド過疎地化している地区でも、家庭で充電することで給油の手間を省くことが可能になり、これまで以上にニーズに即したEVといえる。だが、そこには非常に「高い」壁が存在することが判明した。

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まずひとつは、ミニキャブ・ミーブにも言えるが、値段が「高い」のである。ガソリン車の定価は、一番廉価グレードのVタイプで70万9000円。カラードドアミラーやメッキグリルを採用したVX-SEエクシードで90万6100円になっている。ミーブ トラックはまだ発売前で価格は公表されていないが、補助金を受けてもガソリン車より数十万円は高いと言う。EV購入補助金を受けるわけだから、定価販売が前提だ。しかし、一方のガソリン車は、そもそもEVと比べ安いだけでなく、JAなどで購入する実売価格はさらに低くなる。燃費、ガソリンスタンドへ給油しに行くことの苦労を考えても、この価格差はそうそう埋められるものではないだろう。

ミニキャブバンも、CD2シーター・ハイルーフで96万円に対し、CD10.5kW2シーター・ハイルーフで240万円。取得税6万1700円免税、重量税5000円分免税、EV購入補助金67万円で実質73万6700円の減額だが、それでも166万3300円とやっぱり割高、である。

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そしてもうひとつ、荷台が「高い」のである。MiEVユニットを流用することを考えれば、この高さは仕方がない。しかしその高さは、なんとガソリントラックより44mmもアップ。農作物などが入った重いコンテナを荷台に上げる。それを今までより4cm高く上げろ、と言われたらどうだろう? 非常に厳しい壁である。

この軽トラをベースに、荷台にキャビンを架装する軽キャンパーやパネルバンにも、大きな影響がある。もともと軽自動車枠(全高2000mm以下)に収まることが、軽キャンパーの大きな魅力。床面の上昇はそのまま居住スペースの室内高の圧迫につながる。それ以前にキャンピングカービルダーには、新たな架装部分の製作を強いられることになる。

荷台の高さは価格の高騰を抑えるため、MiEVのユニットをできるだけ流用できるようにした妥協点である。価格も荷台の高さも、ともに現在できる妥協点、だということになる。なんとかこの問題をクリアして市販化につなげてほしいと思うのだが、さすがにこれは、発売までに解決しないかなあ。(XaCARレポーター・青山義明)

posted by polishfactory5 at 06:37| Comment(1) | 電気自動車