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2013年03月30日

スバルのHVにがっくり

ニューヨークショーに出展されたスバルのハイブリッド、スペックを見て「あらら!」。モーター出力はインサイトと同じ10kWしかない。となれば考えられるハイブリッドシステムって一つだけ。ホンダのIMAと同じ「なんちゃってハイブリッド」でございます。10年前なら何とか通用したものの、今や軽いクルマでしか通用しない。

100歩譲って搭載車種の車重が1100kg以下なら何とかなる。されど1500kg前後になるだろう4WDでは、モーターの存在すら体感しにくいと思う。もちろんモーター走行モードは、低速域の速度維持で使える程度。そもそも、2013年になって何で今更なんちゃってハイブリッドなのだろう。いろんな意味で不思議。

凝ったアイドリングストップシステムだと割り切ればいいかもしれないが、だとしたらせいぜい20万円高程度まで。いや、実利を考えるなら15万円高だってモトは取れまい。なのにメディアはトヨタのハイブリッド同じくらいのイキオイで紹介してたりして。まぁハイブリッドならみんな同じだと思ってるんだろう。レベル低い。

電池はリチウムじゃなくニッケル水素ときた。当然ながらエアコン電気式で、ブレーキもプリウスと同じ協調制御を使っているだろうけれど、それだって燃費で厳しいと思う。技術集団だと思っていたスバルはどうなってしまったのだろう。こんなハイブリッドなら、ディーゼルに開発予算を集中したらよかったのに、と強く思う。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 16:00| Comment(10) | ハイブリッド

2013年03月29日

リチウム電池

GMはスパークの電気自動車をいろんな国で発表している。ソウルショーでも正式なお披露目をしてました。採用している電池は『A123システムズ』だ。この電池、なかなかトリッキーな状況。GMは「スパーク用に電池をアメリカの企業であるA123にする」と2011年の時点で公表していた。予定通りなのだが‥‥。

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このメーカー、2008年に就任したオバマ大統領のグリーン・ニューデール政策の助成金を受けてリチウム電池事業に乗り出す。しかしA123の電池を使ったフィスカー・カルマの炎上事故が発生(原因は溶接工程のミス)。賠償責任を負わなければならず、さらに売れ行きも低迷。2012年にチャプター11となる。

会社更生法です。その後、中国の万向集団が買収した。当然の如くGMは調達先を変える時間も無かったことだろう。結果的にA123の電池を使うことになったワケ。ただアウトランダーPHEVやi−MiEVの電池トラブル起こしたGSユアサを見ても解る通り、リチウム電池の生産は日本ですら難しい。

逆にアメリカや中国、韓国で安全性の高いリチウム電池を作れるようになれば、液晶などと同じく競争力という点で日本企業は厳しい状況になってしまう。果たしてA123は安定した性能を発揮するだろうか? ここにきて再度リチウム電池の技術的なレベルが試される状況になってきた。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 10:09| Comment(1) | 2011>素晴らしい記事!

有料化続々

先日、首都高速・大黒パーキングに立ち寄った際ですが、なんと、急速充電器が撤去されていました。「これはどうしたことか?」と慌てましたが、実は新しい充電器への設置換え工事をしていたところでした。

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大黒パーキングは、首都高速神奈川5号線と高速湾岸線の合流部分の大黒ジャンクションの中にあり、ベイブリッジを眺めるのにも丁度良いパーキングエリアです。クルマやバイクのミーティングなどにも使われてきましたから、今さら説明するまでないですよね。

そのパーキングエリアには、ずいぶんと早くから急速充電器が設置されていました。当初は50kWタイプでしたが、つい最近までは30kWタイプの充電器でした。日産リーフが登場した際には、多くのメディアに露出された充電ポイントでもありますね。

現在工事中ですが、予定では3月29日午後6時以降は使用可能となるとのことです。

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さて、首都高速ではこれまでは充電料金は無料だったのですが、つい先日、『「チャデモチャージ」と提携』というリリースが出され、有料化への第一歩に踏み切るようです。まずは会員制(有償)充電ビジネスの事業性確認実験としてのサービスを開始することになります。登録だけで、平成25年度いっぱいは充電料金は無料ということだそうですが…。

「チャデモチャージ」とは充電網整備推進機構が進めているEV用急速充電サービスのことです。詳しくはこちら

もちろん、この大黒PAでの急速充電器のリニューアルは、この認証にも対応するモデルになるわけですね。

今後、EVへの充電には、このチャデモチャージに入会していることが条件となるようです。充電器側に、事前の登録で郵送されてくるカードをかざす必要がありますが、その場でQRコードを読み込むことのできる携帯からの入会(クレジットカード番号が必要)も可能とのことです。

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リリースによると、今度の充電器は、より軽量の充電コネクタを備え、かつ音声案内が付いた新型ということです。基礎から作り直し、と「軽量充電コネクタ」採用。「もしかして、あれかしら?」と、急速充電器マニアとしては、ちょっと楽しみな春だったりします(XaCARレポーター・青山義明)
posted by polishfactory5 at 09:28| Comment(1) | 急速充電施設

2013年03月28日

電池発火

アウトランダーPHEVの電池発火問題、少しイヤな感じであります。本来なら全てのセルの電圧や温度をチェックし、総合的にコントロール出来ていなければならない。もし1つのセルであっても高温になったら、その時点で充電は停止されるハズ。というか、そういうシステムになっているハズ。じゃないと危険ですから。

ちなみにアウトランダーPHEVの電池はマンガン系の正極なので、燃えるというよりショートして煙が出たんだと思う。ニッケル電極なら本当に燃えちゃいます。ただ異常事態であることは間違いない。最も考えられる原因と言えば、異物の混入。こらもうリチウムイオン電池を生産する際の基本中の基本だ。

異物あればショートする。気になるの、i−MiEVにも同じトラブルが出ているらしいこと。生産ロットの関係だとすれば、2台だけとは限らない。三菱自動車は生産を停止させて原因を追及しているというが、只でさえイメージ的に厳しいメーカーとあり、少なからぬユーザーからのバッシングを受けるかもしれません。

三菱自動車にとってアウトランダーPHEVは久々のヒット作になると言われていただけに辛い。さらに全ての電池を交換するような事態にでもなれば、泣きっ面にハチだ。今までに無いほど積極的な情報公開をすべきだと思う。日産リーフの電池は構造も生産方法も全く違うので、とりあえず心配しないでよいです。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 08:00| Comment(5) | プラグインハイブリッド

2013年03月27日

LPG改造キット

これは面白い、と思ったのがバンコクモーターショーで見たLPG改造キット。ガリン車にポン付け出来るようになっている。素晴らしい、と感心したの、LPGタンクです。普通のLPGタンクだとトランクなどに設置しなければならず、けっこうなスペースを取ってしまう。されどこのキット、スペアタイヤのスペースに積める

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上の写真の上側のタンクがそう。容量こそ43Lしかないものの、普通のガソリンタンクも残しておけるため、LPG無くなったらガソリンに切り替えればOK。ちなみにLPGの航続距離はガソリンの燃費の70%として350km前後。ガソリンを合わせれば00km無給油で走れることになる。こらもう十分でしょう!

価格は全て込みで万9千バーツ。おおよそ万円だ。タイでのガソリン価格は1リッターあたり40バーツ。LPG13B程度なので、おおよそ3分の1。燃費の落ち込みを考えても燃料コストを半分に出来る。タイでデミオを1万km走らせた時のガソリン代は、10万円程度。それが半額になると考えていいだろう。

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なんと! 2万km走っただけでモトが取れてしまう。LPGはクリーンな排気ガスだし、エネルギーの多用途化にもなる。
その他、天然ガス車への改造キットも出てます(こちらは大容量の高圧タンクが必要になるためコスト&スペース的に厳しく一般的では無い)。こういった国はハイブリッドよりLPGです。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:09| Comment(0) | ECO用品

2013年03月23日

太陽光発電

世界最大の太陽光発電パネルメーカーである中国の『サンテック』が破綻。続いてボッシュも2014年を持って太陽光発電から撤退するという。日本勢も撤退するメーカーは出てきそうな感じ。ホンダに太陽光発電部門の将来につて聞くと、一昔前のイキオイ無し。流れを見ていると燃料電池と同じように感じる。

確かに太陽光発電パネルの生産は液晶に似ている。いくら技術力あっても、そいつをキチンとした商品に落とし込めなければ厳しい。ホンダも太陽光発電パネル事業から撤退するかもしれません。じゃ太陽光発電そのものはダメか? 私は依然として高い将来性を持っていると考えます。コストだって下がってきた。

1kWの発電能力を持っていれば、年間1100kWhくらいの電力を作れる。世界一電気料金の高い日本だと、東京電力で買えば、おおよそ3万2千円分。10年間稼働するとした場合、32万円。つまり太陽光発電装置が1kWあたり32万円を切れば、電力会社から買うより安くなると言うことです。

電気料金が安い国だと採算分岐点は低くなる。電気料金が1kW=20円の国だと22万円。この金額まで太陽光発電装置を安くすることなど出来まい。つまり他の国だと使い物にならない太陽光発電装置も、電気料金高い日本ならイケるということ。電気自動車と組み合わせて運用すれば、一段と有利。

問題は1kWあたり32万円までコストダウン出来るか、ということ。結論から書けば、太陽光発電パネルについちゃ達成済み。問題は工事費用だ。もっと簡単に設置出来るようなアイデアをひねり出せば、素晴らしいパワーユニットになると思います。私の家も陸屋根がネックになっていて施工費用が厳しいです。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 20:52| ECO技術

暫定リスト更新

昨年、7台のEVがエントリーし、日本人オフローダーたちがこぞって参戦して話題となった、パイクスピークインターナショナルヒルクライム。その暫定エントリーリストが2月11日に発表されましたが、3月19日にアップデートされました(今年の決勝は6月30日)。

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エレクトリッククラスは、前回の発表では10台がリストに載っていました。エリアス・アンダーソン(ゼッケン311 2013年式 HCE/XP-13)、マイケル・ブレーム(ゼッケン13 1995年式BMW/Electric M3)、塙郁夫(ゼッケン8 2011年式Summit/HER-02)、ジャニス・ホーリック(ゼッケン100 2013年式eO/PP01)、ロッド・ミレン(ゼッケン76 2013年式トヨタ/TMG EV P002)、田嶋信博(ゼッケン1 2013年式Tajima Motor/E-RUNNER)、ロイ・リチャーズ(ゼッケン24 2012年式ホンダ/Fit)。それと奴田原文雄(車両はTBD)とTBD(未定)の 2台でした。

しかし今回、アップデートされたリストにはエリアスの名前がありません。昨年エレクトリッククラス3位に入賞した注目の軽量EVマシン。軽さを極めたこのマシンのさらなるポテンシャルアップを期待していたのですが…。

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                       昨年初参戦だったエリアス・アンダーソン選手

また、TBDのペンディングリストから奴田原選手の名前もなくなってしまっています。ちょっと残念ですね。気になる三菱自工の名前はまだありません。三菱関係者からは、すでにエントリーを済ましているという情報も得ているので、ペンディングリストの2台がそれなのはほぼ確実ですが、どのような発表があるのか、楽しみですね。

昨年は合計7台でしたが、現時点でEVクラスの参戦は8台となるようです。もう少し台数が増えると思ったのですが、やっぱりEVを強力にプッシュしているあの会社が参戦してくれないことには、ねぇ…。

2輪クラスにも新たにExhibition Powersports- Zという暫定(1年のみ)クラスが設けられ、6台のZERO社(アメリカ)の電動バイクが参戦することになります。モデルは、S(ストリートモデル/モーター出力40kW/92Nm 最高速153q/h)が3台、FX(モタード系ストリートモデル/モーター出力20〜37kW/95Nm 最高速137q /h)が2台、MX(モトクロスモデル/モーター出力40kW/92Nm 最高速137q/h)が1台。こちらも盛り上がる可能性もあり! EVの2輪 vs4輪対決というのも見てみたいですね。(XaCARレポーター・青山義明)
posted by polishfactory5 at 20:12| Comment(0) | パイクスピーク速報

2013年03月22日

スバルのハイブリッド

ニューヨークショーで発表されるスバルのハイブリッドは、どうやらホンダのIMAと同じタイプのようだ。モーターだけでの発進は出来ない、いわゆる「なんちゃってハイブリッド」です。このタイプのハイブリッド、ホンダは「もう通用しない」と判断し、1モーター2クラッチタイプに進化させる。燃費の追求が出来ないからだ。

実際、富士重工の吉永社長は「燃費より楽しさ」と言っていた。でも私はハイブリッドで一番大事なの、燃費だと思う。だからこそトヨタはクラウンのハイブリッドを4気筒のアトキンソンサイクルとした。燃費悪いハイブリッドなど意味無し。100歩譲ってIMAタイプのハイブリッドを出すとすれば、10年遅いと思います。

いや、IMAタイプだとしても勝つ方法はある。アイドリングストップと同じく数万円の価格上昇にする、というもの。そのくらいの燃費改善効果しかありませんから。高ければ非常に厳しいと思う。率直に言えば売れないだろう。このあたり、スバルの経営陣がどう判断してくるのか大いに興味深い。私は難しいと考える。

そんな手間を掛けるなら、ディーゼルを出せばいい。水平対向ディーゼルのフィールは極上だ。スバルのディーゼル+アイサイトが出れば、ぜひとも乗ってみたいと思う。でも燃費悪いハイブリッドなど欲しくない。ここまで書いて重要なことに気づいた。スバルのハイブリッドはIMAだとは限らない。凄かったりして。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:00| Comment(6) | ハイブリッド

2013年03月21日

ニューヨークショー

デトロイト/ロサンゼルスモーターショーに比べると規模は小さめですが、毎年スバルはビックサプライズを用意しているニューヨークモーターショー。今年も期待を裏切っていません。スバル初のハイブリッドモデル「XVクロストレックハイブリッド」と「ハイパフォーマンスモデルのコンセプトカー」に2台を世界初公開。Xacar1XVクロストレックハイブリッドは、写真(1点)のみの公開で詳細はまだ明らかになっていませんが、スバルのことですからエコ一辺倒ではないハイブリッドに仕上がっているに違いないでしょう。インプレッサシリーズの開発責任者・竹内明英さんが「4代目は過給機(ターボ)モデルはラインナップさせません」と語っていたが、その理由はハイブリッドの存在…ということだろう。

もう一台の「ハイパフォーマンスカーのコンセプトカー」は、詳細はもちろん姿も何者なのかもナイショらしい。しかし、スバルのハイパフォーマンスカーと言えば、あのクルマしかないような気もします(笑)。Xacar2ニューヨークショー2013、プレスデーは3月27/28日、一般公開は3月29日から4月7日までとなっています。ということは、4月10日発売のXaCAR5月号には、その全貌をお届けできると思います。こうご期待!!
posted by polishfactory5 at 07:24| Comment(0) | 素晴らしい記事2013

2013年03月20日

コボット?

3月15日、国土交通省は「超小型モビリティの導入促進」事業の対象案件の決定を発表しました。それによると2月1日〜20日に募集された超小型モビリティの導入促進事業」のうち、15件の事業(車両台数は489台)が支援対象となったようです。この15の事業には、先導・試行導入に係る事業計画の実施費用(車両導入、事業計画立案及び効果評価費等)の1/2(民間事業者等では1/3)が補助されます。

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実際に事業に導入される車両489台の内訳をみてみると、トヨタ車体コムス416台と圧倒的な台数となっています。続いて、日産ニューモビリティコンセプトが50台、そしてホンダ・マイクロコミュータープロトタイプが20台となりました。

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コムスはセブンイレブンでの導入はなんと280台。そして豊田市の「豊田市低炭素社会システム実証推進協議会」で100台という大きなプロジェクトに軒並み採用された。

以上486台、実に99%以上が自動車3メーカーのものということでした。中小企業の参入もあるのでは、という期待があったのですが、今回のこの導入事業の対象には含まれなかったようです。

そんな中で唯一、大メーカーと張り合う形で、3台の事業導入を果たした車両があります。それが、コボットの「KOBOTθ(シータ)」です。

コボット? 会社名も車名も聞いたことないですね。でも、実は一昨年末の東京モーターショーに出展、コボットのコンセプト車両が展示されていました。それが、下の写真。

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写真手前から、一人乗りのKOBOTν(ニュー/赤いマシン)、KOBOTβ(ベータ/緑のマシン)、そして二人乗りのKOBOTπ(パイ/白とオレンジのマシン) 

この時は「興和テムザック」という会社名で、電動モビリティ「KOBOT」(コボット)のコンセプトモデル3台を登場させていました。社名は、昨年6月に「コボット」に変更したということです。

東京モーターショーで出展していたコンセプトマシン「KOBOTπ(パイ)」をベースに進化させたモデル「KOBOTθ(シータ)」が福岡県糸島市の「超小型モビリティ等観光活用推進協議会(糸島市観光協会、明和製作所、九州大学、福岡県糸島市)」に2台、そしてコボット社のある福岡県宗像市に1台が導入されます。

この新しい車両区分、どのように社会に溶け込んでいくのか、が気になりますし、実際にKOBOTを福岡に行って見てみたいですね。(XaCARレポーター・青山義明)
posted by polishfactory5 at 07:18| Comment(2) | 超小型車

2013年03月19日

VWはFCにダメ出し

2015年に市販になる、というメーカーのアナウンスを受け、間もなく燃料電池車が普及し始めると思っているメディアも多い。そりゃそうだ。完成度の高い燃料電池に乗ると、明日発売だと言われても納得出来ますから。しかし! 世界規模で好調のVWは燃料電池を静観している。というかスルーしちゃってます。

先日もジュネーヴショーの折、VWの関係者に聞いてみたら「ヴィンターコルン代表が厳しい評価をしているんです」。根拠は水素に起因している。水素を大量かつ安価に生産することなど出来ない、ということです。しかも水素を700気圧タンクに充填しようとすれば、電気自動車だと150km走れる電力を使う。

水素を作るのに大量の電気を使い、充填するのにも電気を使う。だったら電気でクルマを動かせばいい、ということだ。VWは電気自動車を否定しておらず、むしろアップの電気自動車を発表。世界一の低燃費車XL1もPHVである。燃料電池より電池技術の向上の方が早いということだろう。その通りだと考えます。

というかトヨタもベンツもフォードも日産も、燃料電池車は終わったという認識を持っていることだろう。VWと違うのは、すでに巨額の開発費を投入しちゃってるということ。引くに引けなくなっているだけ。ヴィンターコルンさんの意見を聞くと、ベンツとフォードと日産の「燃料電池開発は一緒に」という流れがよ〜く解る。

止めるわけにもいかず、かといって単独で開発を続けていくだけの予算を使いたくないワケ。私は以前から燃料電池に対し懐疑的ながら、ヴィンターコルンさんの話を聞き確信を深めつつある。ただ家庭用の燃料電池は着実に進化している。私の家にも導入しようかと検討中。詳細は近々に。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:30| Comment(2) | 燃料電池

2013年03月18日

HV用電池の再利用

先週開催された、第4回国際自動車通信技術展のトヨタブースでは、プリウスPHVや、先日のCEATEC展で初公開となったSmart INSECTなどが展示されてました。

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今回の注目ポイントは、プリウスに搭載されているバッテリー(ニッケル水素電池)の再利用。プリウスで使用されたバッテリーは、現在ディーラーや解体処理の場で回収されています。これまでは、単純に素材(電池原料)として、再びハイブリッド車用ニッケル水素電池へとリサイクルされていました。

これからは回収後にきちんと検査をして、バッテリーの劣化が進んだものはこれまでと同様に素材として、合格基準をクリアしたものは、定置型蓄電池として電池パックのまま再利用、そしてもう一度プリウスで交換バッテリーとして活用されるもの、となります。

交換バッテリー? ちょっと意外な気もしましたが、事故などで電池を交換する必要があったり、バッテリーの劣化などで交換の必要があった場合に、よりリーズナブルに中古パーツとして提案もできることになっていくようです。

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定置型蓄電池としての用途は、トヨタの関連会社であるトヨタタービンアンドシステムが、トヨタのディーラー向けにこの4月から販売するということです。ちなみに初代の10プリウスではなく20プリウス以降のHEVのものを使います。ひとつのシステムで10台分=10kWhとなるようです。

単純に使用済みのバッテリーだけでなく、BEMS(=ビルエネルギーの管理システム)、ソーラーカーポート、太陽光発電、LED照明、省エネ空調などと組合わせます。ピークカットなど電力の利用効率を高め、店舗のエネルギー使用量(電気・ガス料金等)の削減、そして非常時の電力バックアップなどに利用が可能と、次世代型のエコ店舗を提案していくということです。


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HEVやEVの電池の再利用は、気になるところ。日産もリーフの発売を前に、バッテリーの再利用のため、住友商事とともにフォーアールエナジー社を設立しています。使用済のリチウムイオンバッテリーを、再利用、再販売、再製品化、リサイクル (=4R)することを目的とし、すでに家庭用(12kWh)と産業用(24kWh〜)のバッテリーシステムを販売中です。

現在は、車両に組み込んでいない全くの新品バッテリーを組み込んでいます。いずれはリーフから回収したものを搭載することになりますが、まだリーフは発売から3年目と日が浅いこともあり、バッテリーの回収モデル自体が出来上がっていません。また、個々のバッテリーの劣化具合の違いに対して、4R社は、バッテリー部分をリースにするなどの方策を検討中、とのことです。

今後はこのあたりの動きも注目したいところですね。(XaCARレポーター・青山義明)
posted by polishfactory5 at 23:36| Comment(0) | 素晴らしい記事2013

2013年03月14日

新ECOタイヤ

見たことがない新たなタイヤのコンセプトに仰天だ。ブリヂストンが3月5日に発表した「ラージ&ナローコンセプトタイヤ」は、これまでのタイヤとは全く異なる新カテゴリーである。

まず、タイヤの見た目が従来品とは大きく異なる。タイヤを大径化し、内圧を高めることで、路面との接地する部分の変形を大幅に抑制したという。これにより転がり抵抗係数を約30%低減することに成功した。

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また、タイヤ巾を従来サイズより狭めたことで、空気抵抗も向上している。たとえばタイヤ巾205→155とすることで、空気抵抗は3.7%低減される。

低転がり性能の追求+空気抵抗の低減によりダントツの環境性能を実現したブリヂストンの「ラージ&ナローコンセプト」。ECOPIAブランドの新カテゴリーとして、近々登場する市販車に純正採用されるというから非常に楽しみだ。未来を予感させる非常にユニークで画期的なタイヤの誕生である。(XaCAR編集部・石川)
posted by polishfactory5 at 08:00| Comment(4) | 素晴らしい記事2013

2013年03月13日

コンボ難航?

欧米の急速充電インフラはチャデモかコンボかで主導権争いになり「コンボでいこう!」という結論が出ている。しかし! ヨーロッパのSAにある充電器をチェックしてみたら、200V普通充電の他、何とチャデモも! 日本では見たことの無い充電器だったけれど、カプラーはまごうこと無きチャデモでございました!

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カプラーは初期型

利用者は少ないようで、まだキレイな状態でした。急速充電器、重いためかチカラ任せで扱われる傾向。利用頻度高いとけっこう傷みます。隣にあった200V普通充電は、日本でもお馴染みの世界共通型カプラー。チャデモの急速充電器も200V普通充電も利用料金は無料となっていました。

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オシャレなデザイン

ジュネーヴショーには何台かの電気自動車が出展されていた。下はGMの『スパーク』という1,2リッター級のコンパクトカーをベースにしたモデル。リーフの24kWhより少ない20kWhの電池を搭載している。もちろんこのサイズの電池容量だと、200V普通充電だけじゃ運用しにくい。7時間掛かりますから。

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世界一速い市販電気自動車と言われる

当然ながら急速充電カプラーが付いているハズ、ということでチェックしてみたら、あらま! 下の写真を見て欲しい。コンボのソケットながら、下の急速充電部分に穴が空いてない。まだコンボの詳細なスペックは決まっていない、と言われているけれど、実用化までしばらく時間掛かりそうな雰囲気。

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下が急速充電用

一方、電気自動車は今年から続々市販に入る。その間、コンボ陣営しか使っていないメーカーは、急速充電出来ないと言うことになります。かといってコンボ方式を決めてしまったメーカーは、2つのソケットが必要なチャデモ方式を採用できない。もう一つ給電口を付けなければならないですから。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:52| Comment(1) | 急速充電施設

2013年03月12日

1モーターHV

ここにきて1モーター式のハイブリッドが次々と出てきたけれど、全て「アカンです」という仕上がり。エンジン停止した巡航状態からアクセル全開した時のレスポンスが極めて悪いからだ。BMWの『アクティブ3』など、アクセル全開して2秒くらいしないとフルパワー状態にならない。相当イライラします。

1モーター式ハイブリッドをいち早く採用した現代自動車のソナタHVもレスポンスの遅さが指摘されるや(同時に実用燃費の低さも問題になった)売れ行き急減。しかし! 韓国の突進力はまだ失われていないようだ。現代自動車のソナタ・ハイブリッドが早くもマイナーチェンジを行ってきたのである。

内容を見ると1モーター式HVの弱点をカバーしてきた。例えば今まで8,5kWのパワーでエンジン始動し、同時に30kwのモーターで加速を開始。けれどバッテリー出力が34kwしかない。つまり8,5kWでエンジン始動してる最中は、21,5kW(29馬力)分しか加速するために使えなかった、ということ。

アコードやカムリと同じボディサイズを持つソナタのボディを29馬力で加速させようとしても厳しい。こいつを何とかしようと考えたのだろう。2013年モデルは、始動用モーターを出力を10,5kWに向上させ、エンジンの掛かりを早くしようと狙う。さらに走行用モーターを30kWから35kWにあげてきた。

ここまで見れば5kWのパワーアップでしかないが、電池出力を34kWから47kWと大幅にあげた。これで35kW(48馬力)全てを加速に使えるようになる。29馬力から48馬力になったのだから凄い。まだ試乗レポートが出てこないけれど、おそらく劇的に改善されていることだろう。果たして日本勢は?(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:39| Comment(2) | ハイブリッド

2013年03月11日

Mg空気電池

東京ビッグサイトで開催された「第4回[国際] 二次電池展 〜バッテリー ジャパン」。自動車用バッテリーでおなじみの古河電池のブースには、ちょっと変わったバイクが展示されていました。

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古河電池と東北大学未来科学共同研究センターの小濱泰昭教授らによるプロジェクトで、製作された電動トライクがそれです。荷台部分に異常に大きなボックスが積まれていますが、これがマグネシウム空気電池だそうです。

マグネシウム空気電池は、マグネシウムが酸化する際に発電する特性を生かした1次電池(放電のみで電気を蓄えておくことはできない)です。マグネシウムを負極に使用し、塩水につけるだけで、空気中の酸素と反応して電気をつくり出すことが可能。電力量はリチウム電池の5倍以上である上、酸化したマグネシウムは太陽熱で還元できるので、繰り返し使えるというものです。

002_2       この仕様で、電力量4.0kWh/容量100Ah-40Vとなるそうです

電解液としての塩水も、いざという時には海水をいれたり、場合によっては、人が排泄するあの液体でも発電してくれるということで、真空状態にしておけば長期保存も可能。緊急用電源として備えておくことも可能です。(XaCARレポーター・青山義明)
posted by polishfactory5 at 09:40| Comment(1) | 電池

2013年03月10日

ホンダの給電コネクタ

「第3回[国際]スマートグリッドEXPO」に出展したホンダ。先日のこのコラムで紹介したホンダの可搬型インバーターボックスの話の続きです。

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車両側からインバーターボックスへ電気を取り出すために、FCXクラリティではトランクルームにチャデモ規格の給電口を設けています。もともと充電口のない燃料電池車なのですが、ボディ外側にチャデモの口を設けてしって、誤って充電しようとしてしまうことのないように、あえてトランク内に設置したということです。

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プラグインハイブリッド車のほうは、普通充電口はあっても、もともと急速充電口はありません。そのため、こちらも特別にトランク内に給電口を設けています。ピュアEVであるフィットEVについては、急速充電口をそのまま給電口として使用します。

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と、この給電で、見たことのないコネクタが使われていることを発見してしまいました。チャデモプロトコルを利用した給電コネクタをホンダは自社開発したということです。出力する量が決まっているため、ケーブルは非常に細くすることができ、取り扱いも楽々です。

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大電流を扱うクラリティには現在のところ大電製の急速充電コネクタを使用しているものの、いずれこちらもホンダ製になる?(XaCARレポーター・青山義明)
posted by polishfactory5 at 23:25| Comment(0) | 素晴らしい記事2013

2013年03月06日

女子カート部

07年の設立から7年目、7期生の新人たちを迎えた塚本奈々美with女子カート部(JKB)ですが、今年も<JKB・EVチャレンジ>活動を積極展開します。

3月2日には、日本EVクラブ主催の『EV一番塾』に私塚本奈々美が参加。午前9:30から、第1時限「環境・エネルギーから考えるEV」、第2時限「日本EVフェスティバルで1番になろう塾」、第3時限「ナンバー車検で1番になろう塾」、第4時限「学生フォーミュラEVで1番になろう塾」、第5時限「超小型車の実際と設計塾」と夕方5:30まで、たっぶりと内容の凝縮された講義を受けて来ました。

Photo                          日本EVクラブの館内端会長と

学生フォーミュラEVの指導にあたる先生や、ジャパンEVフェスティバル(筑波)の参加者ら多くの方が受講され、今回も募集からすぐ定員となるほどの人気だったそうです。塾の内容はというと、資料のデータに基づき、わかりやすく丁寧に説明され、理解しやすかったのがうれしいですね。

このEV一番塾の魅力は、なんと言っても日本EVクラブの館内端会長の20年近くに及ぶEV車両作りのご経験、数々のジャンルから作ったマシンのテストや失敗から培った知識を惜しみなく説明して頂けるところです。次回は9月22日に開催されるそうです。詳しくは日本EVクラブのHP(http://www.jevc.gr.jp/)でアナウンスするそうなので、興味のある方はぜひ参加してみてください!

さて、今季女子カート部が参戦する予定のEV/ERK(電動レーシングカート)レースの予定です。今回このEV一番塾でお目にかかった皆さんとまたサーキットでお会い出来れば素敵ですね。

4月20日 ERKカップジャパンRd1 フェスティカサーキット
5月3日 エキサイティングGOGO!EVレース 筑波1000
6月15日 ERKカップジャパンRd2 フェスティカサーキット
9月7日 ERKカップジャパンRd3 フェスティカサーキット
10月14日 ジャパンEVフェスティバル 筑波2000 
11月4日 ERKカップジャパンRd4 フェスティカサーキット


また、来る3月31日には、女子カート部をサポート頂いている中日本自動車短期大学(NAC www.nakanihon.ac.jp/)さんのオープンキャンパスにて、私塚本奈々美がERK講座を実施させて頂きます。この数年間の私たちのEV/ERK活動を体系化して大学でお話させて頂くことは、大変幸せなことだと張り切っております。

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最後に、塚本奈々美原作の近未来EVフォーミュラコミック<OVERTAKE!>の1話〜8話が、APPSTOREからiPad、iPhoneコミックとして配信されています。2025年のEVフォーミュラ、ブラジルからやって来た女の子ナナが活躍するストーリーも、8話ではいよいよEV-フォーミュラニッポンが舞台になっています。EVに興味のある方、ぜひアクセス(https://itunes.apple.com/jp/app/id452937080)ください。

塚本奈々美
http://nana-jkb.com/ 
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2013年03月05日

ホンダ給電器

東京ビッグサイトで開催された「第3回[国際]スマートグリッドEXPO」のホンダブースには、マイクロコミューター、FCXクラリティ、フィットEV、プラグインハイブリッドが展示されました。

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マイクロコミューター以外の展示車両脇にはそれぞれ、外部給電を可能にした「可搬型インバータボックス」が展示されてました。

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ホンダの「可搬型インバータボックス」と言えば、昨年さいたま市のホンダ・スマートホームシステムのお披露目の際に、FCXクラリティに搭載するタイプの9kWモデルと6kWタイプが公表されています。
http://ecocar-asia.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/ev-47a6.html

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6kWタイプのモデルをよく見てみると、注意書きのコーション・ステッカーなどが貼られており、より市販化が近づいている様子。昨年公開されたものよりも少し進化しているかもしれません。

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今回はさらに小さな1kWタイプがコンセプトモデルとして登場しました。ボディ形状を見ると、ホンダのインバーター発電機EU-9iの筐体を使っていることがわかります。

これで、大出力が可能なFCXクラリティに9kWモデル、PHVには6kWモデル、そしてフィットEVにこの1kWモデルと、それぞれの車両に合わせたラインナップが可能になったことになります。他車流用は可能なのか? 気になりますねぇ。(XaCARレポーター・青山義明)

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2013年03月03日

GTLもイケる!

日経新聞は日系企業がアメリカで採れた天然ガスをGTL(常温常圧で液体になるよう加工した天然ガス)に変えプラントを作ると報じている。GTLはガソリンスタンドなどで補給出来る上、使い勝手としては軽油や灯油と同じ。しかも不純物を一切含まないため、燃焼させた時は超クリーンだという特徴を持つ。

現在カタールなどで生産されており、日本では昭和シェル石油が家庭用ファンヒーターの燃料として販売している。GTLは無臭に近く、燃やしても無臭。石油臭が苦手の人や、小さい子供の居る家庭などで喜ばれてます。もちろんディーゼルエンジン用としても使えるのだけれど、残念ながら今のところ高価。

道路を走らせようとすれば軽油引取税などの課題も出てくるため、現時点では微妙な存在だ。小型船舶用ディーゼルの燃料として販売したら面白いと思うのだけれど。いずれにしろ生産コストが大きな課題であり、現在の相場だと軽油と比べられたら競争力低いです。しかしアメリカ産のGTLはコスト安いそうな。

というか最初から軽油のコストを睨んで生産するという。とりあえず作ってみよう、でなく売る気で作るワケ。もし軽油と同じくらいのコストで(1バレル90ドル以下)GTLを生産できれば、誰だって排気ガスの処理に大量のコストがかかる軽油など使うまい。少なくともパティキュレートトラップなど不要になる。

アメリカは大量に採れる天然ガスをいよいよ「どう売ろうか」と考え始めたということだ。生産プラントの立ち上げは3〜4年後になるだろうけれど、そうなればディーゼルエンジンの将来が開けてくる。ちなみに軽油を燃料とするディーゼルは、パティキュレートトラップを使ってもPM2,5を排出してしまう。

しかしGTLならPM2,5も出さない。とにかく徹底的にクリーンです。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 02:04| Comment(3) | 素晴らしい記事2013