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2013年04月01日

三菱の電池トラブル

アウトランダーPHEVとi−MiEVの電池トラブルの状況が見えてきた。90%以上の確率で、電池生産時のミスです。現時点でトラブルを起こした電池はアウトランダーPHEVが3台。i−MiEV1台。アウトランダーPHEVはディーラーや納車された直後に異臭を出し、i−MiEVは生産工場で発火している。

最初の充電でトラブルを起こしているワケです。こういった問題、今まで発生していない。しかも基本的に同じ状況である。電池の構造や成分に原因あるのなら、とっくにトラブル発生となっていることだろう。経年変化で発生するトラブルだとしても同じこと。4台だけでなく、大量のi−MiEVが発火していると思う。

おそらく増産を開始した電池の生産ラインに何らかの不備があったに違いない。ということは、同じ時期に工場出荷した電池の中に、不具合を出す電池が混じっている。不良品を見つけることは難しいので、全て使えないと考えていい。ただ在庫分を廃棄するだけで済めば、ダメージはそれほど大きくない。

対策はそう難しくないだろう。今回のトラブル、リチウム電池を知っている人なら誰でも「最も気をつけなければならないこと」という認識を持っている。きっと原因は単純だ。未だに大量の電気が流れた原因を掴めていないB787の電池トラブルと全く違う。GSユアサは短い時間で対策出来るに違いない。

問題はユーザーやメディアの対応。生産ラインの改良を行ったら、それ以後生産する電池についちゃ問題なし。しかし三菱自動車というメーカーが、どう評価されているのか読みにくい。つい先日も国交省から厳しい指導を受けたばかり。世間の目は厳しかろう。GSユアサもB787の件で黄色信号を付けられたまま。

発火した電池の生産ロットだけでなく、今まで生産した電池全て交換しろ、みたいな意見が出てくるかもしれません。そらそうだ。三菱自動車を信用出来ないというユーザーも少なくないでしょうから。なにより好調な受注を得ているアウトランダーPHEVの足を引っ張られてしまうのがもったいないこと。

いずれにしろ月曜日以降の三菱自動車の対応にかかっている。メディアから問い合わせあった際「調査中です」は超大減点だ。だって現場のエンジニアなら何が起きたかすでに十分解っているのだから。解っていることを全て正直&丁寧に説明すればいい。GSユアサも同じ。歯切れ悪かった時点でダメだ。

私が聞いたトコロによれば、発火したi−MiEVの電池は1時間以上に渡って発熱を続けたらしい。こうなると水を掛けたってダメ。エネルギーが無くなるまで熱を出し続ける。といった状況を含め、正直になることだ。トラブルの原因は明確なので、ユーザーの理解を得られれば生産再開は難しくないだろう。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 01:15| 電池