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2011年02月11日

暖房は灯油ヒーターで

電気自動車の大きな弱点は暖房である、ということは以前から紹介してきた。こらもう電気でお湯を沸かすというチカラ技だからして、どうしようもありません。しかも決定的な打開策無し。大半のメーカーがヒートポンプやペルチェ素子など使った暖房にチャレンジしてきたけれど、お湯沸かす効率に勝てないらしい。そんなこんなで、1時間当たり2kWhくらいの電力を暖房のために使わなければならぬ。現時点だと「寒いのをガマンする」のが唯一の対応策である。

とはいえ、やはり暖房は必要。私が最も「可能性あるな」と思うのが燃焼式ヒーターだ。ベバストというメーカーの車載用小型ヒーターは、1時間に120〜240ccの灯油でキャンピングカーの広い車内を暖めてしまう。乗用車なら120cc以下かと。火力発電所で作った電力は1kWhあたり700g程度の二酸化炭素を発生させてます。つまり暖房のために1時間あたり1400gの二酸化炭素を消費するワケ。一方、灯油1L燃やした時の二酸化炭素は2500g。

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ベバストのヒーター

120ccであれば二酸化炭素排出量で300g。何と電気で暖房するより圧倒的に二酸化炭素排出量が少ない。参考までに書いておくと、日本の電気は原子力発電まで含めた二酸化炭素排出量で1kWhあたり360g。どんな基準を当てはめても、灯油燃焼式ヒーターの方がECOです。ちなみにシステムは家庭用のFFファンヒーターと同じ。燃焼ガスは車外に放出するため、車内の空気を汚さないで済む。サイズも驚くほどコンパクト。下の写真を御覧頂きたい。

e2102.JPG

このサイズなら設置場所は確保できそう

ベバストに電話し「リーフに取り付けられますか?」と聞いてみたら「付くと思います」。されどあまりヤル気なさそう。価格も「付けてみないと解らないです」。日本のFFファンヒーターを作っているメーカーが10万円くらいの製品を開発してくれないだろうか。13畳用で実売価格6万円程度。乗用車用なら3分の1くらいの性能で十分かと。暖房の問題さえクリア出来たら、電気自動車はもっと普及すると思う。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 00:28| Comment(4) | 電気自動車
この記事へのコメント
お世話になっております。
ここ数日の気温の低下も我がプリウスは内燃機関も積んでいるので、寒さの心配はないです。
冬でも夏のような室温を作れるガソリン車のヒーターは、ガソリン車の効率の悪いブブンを使っています。
車の効率というのは、エネルギーを動力へ変換すためのもの以外にも、必要な部分があるなと思うようになりました。EVへの転換は産業をリードする上でも必要ですが、快適性といった性能も取りこぼしなく行っていくべきだと思います。
室内を暖める効率は「火」に勝るものはない様なので、クルマにちょっとした燃料タンクを付けてくれれば、この燃焼式ヒータは使えると思うのですが。灯油がイヤ(なぜか家族の者はファンヒーターの灯油を入れるのを押し付けあう)というなら、カセットボンベ式も良いと思います。
しかし、燃焼式ヒーターといいますと、スバル360やヨタ8のオプションではなかったかと思ってしまいますな。
Posted by ぱんだねこ at 2011年02月12日 11:55
住宅の暖房でもエアコンの方が効率がいいから電気ストーブはもちろん、ガスヒーターや石油ファンヒータより燃費がかからないと電気屋さんでよく聞くフレーズですが、実際エアコン暖房だけだと足元が寒くストーブも点ける。時期にエアコンの電気代がもったいなくなりこたつとストーブだけ、なんていうことになる。

もしヒートポンプ式のエアコンのほうが電気ヒータより電気消費量が少ないのなら、なぜリーフはPTCヒータ−で発熱してるんでしょうね。
Posted by エアコンvsファンヒータ at 2011年02月20日 21:25
Posted by ヒートポンプエアコンよりPTCヒーターがものすごく安いからです at 2011年02月26日 21:21
住宅では、冬の暖を取る手段として床下暖房が最も効率的で省エネとされています。
電気自動車の弱点である暖房は、床下暖房を利用することで回避できないでしょうか?
つまり、充電時にお湯を沸かしてタンクにためておいてそれを循環させる方式をとれば燃料を搭載する必要がなく電費を極端に下げる心配もなくなるのではないでしょうか?
春夏秋では水を抜けばそれだけ軽量化されますし。
Posted by tonpochi at 2011年11月18日 09:51
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