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2011年02月26日

おバカな規制

ニッポンって国は、規則(法律も)に縛られて、柔軟な運用ができない国だ。それが国際競争力を弱くしている。

ちょいと難しい話だが、急速充電器について気になることがある。このECO CAR ASIAで、EV の充電について書かれている北森さんのブログに「急速充電器の実情」(2月23日)という記述がある。専門的だが、このなかに日本の規則に縛られるおバカな実情が含まれている。
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充電時間を短縮できる高容量急速充電器(一般に急速充電器と呼ばれるもの)は、その電源容量が50kVA(3相200ボルトを使う)とされている。企業が急速充電器を設置する際には、50kVAの受電容量が必要というわけだ。

家庭用の100Vでは、何A(アンペア)まで使用可能か、契約によって基本料金が違う。大きな電力を使う場合は、動力電力契約をすると、最大 50kVA(AやWではなく、kVAという単位を使う)まで使えるから、そのまま急速充電器も使えるはずだ、と技術屋さんなら考える。

ところが、急速充電器メーカーが作っている50kVAの急速充電器は、動力の50kVA契約ではダメだという。電気に詳しい人でも、そんなはずはないだろう、と疑問がわくが、現実には電力会社は急速充電起用の50kVAタイプは、わずかに容量をオーバーするという理由で、別の大きな電力契約を迫られる。

50kVAまでは、工事にかかるお金は安いが、50kVAを超える契約になると、キュービクルと呼ばれる自家用変電設備の設置が必要となる。この変電設備だけでも200万円以上かかるから、急速充電器の設置費用はコストが極めて高いことになる。

実際には、50kVAで問題なく急速充電器が稼動できるのだが、厳密に見るとわずかに50kVAをオーバーするらしい。電力会社は「規則」だからということで、これを認めてくれない。では50kVAではなく、49.9kVAにすればよかった、というのは後の祭りである。急速充電器メーカーも、電力会社がそこまで厳密に「規則」を言ってくるとは思わなかったはず。だから50kVAタイプを作ったんだね。


そこで開発されたのが20kVAの中速充電器というわけ。これなら50kVAの契約で動かせるし、2台設置が可能だ。ところが、充電時間は高容量タイプの2倍の時間がかかってしまう。どちらがいいか?、ケースバイケースである。


小難しい話だけど、充電インフラが問題だ、とワケ知り顔で言う前に、評論家先生たちには、こうした電力会社の契約約款を改めさせる運動を起こして欲しい。同時に最近問題になっている深夜電力の使い方も含めて、電力会社と経済産業省に働きかけることも必要なのだ。規則と運用の方法をわずかに現状に合わせるだけで、充電インフラは早く進んでいくのだ。(城市)

posted by polishfactory5 at 21:48| Comment(0) | オピニオンボイス
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