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2011年03月08日

リーフ試乗記

自動車雑誌やネットで日産リーフの試乗記が出始めた。新車が出ると、自動車メーカーはメディア向けの試乗会を開催する。その時が最初の試乗となるわけで、メーカーは技術者を揃え、ジャーナリストへの説明、質問を受ける。

リーフの場合は、日産のメディア試乗会が発売タイミングより少し遅れてしまった。まとまった試乗車の確保や充電も行える試乗コースの設定に手間取ったようだ。その間、東京ではすでにリーフのレンタカーが用意され、リーフに関心の高い人が借り出して、盛況だという。

日産主催の試乗会には、鈴木亜久里さんと横浜に行ってきた。「リーフは予想以上に凄い。世の中は確実に変わるよ」とたくさんの面白いコメントを貰った。それは3月10日発売のXaCAR(ザッカー)4月号に掲載しているが、日産のレンタカーに乗った僕の友人が、たっぷりとレポートをくれた。プロのジャーナリストではないが、ユーザー目線の的確な評価をしているので、ここに掲載したい。ちなみに、彼は通称Mac。都内で、自動車業界のエンジニアが使う開発装置を扱う会社に勤務。愛車はアウディのA6。趣味はアマチュア無線とオーディオだ。(XaCAR編集部・城市)

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●日産の電気自動車LEAFを借りて都内を乗り回してきました●
 
電気自動車(EV)の試作車には以前、乗せてもらったことがありますが、量産車に乗ったのは初めてです。LEAFは、昨年の暮れに発売されましたが注文が殺到しているため納入待ちの人が多いようです。 そんなわけなので、手っ取り早い『レンタカー』を借りて試乗してみました。因みに、LEAFの車両価格は『高級車並み』ですが、レンタカー料は戦略的に非常に安い設定となっており、6時間で約9,000円でした。

さて、そのLEAF、外観には奇抜さはありませんが、インパネはさすがにEVという感じがします。なにせタコメーターが付いていないので一瞬、あれ?と思いました。代わりに走行可能距離や、現在の電気消費量などがデジパネに表示されます。ところで、EVの場合は『燃費』と言う表現は使わず、『電費』と呼んでその経済性能を示します。最近出来た造語ですけど、そのうち聞き慣れるかと。


Leaf_1


試乗したLEAFは8割ほどの充電状態でスタートしましたが、そのとき走行可能距離は”125km”と表示されていました。エアコンスイッチを入れると、走行可能距離が25kmほど減ります。エアコンがフル稼働する真夏と、真冬(暖房)では、満充電で100km走れるのかしらん?

で、肝心の走りのインプレッションですが、さすがに電気自動車。加速が素晴らしいです。停止状態からの加速では、3リッター車並です。音も無くどんどん加速してゆくのにはちょっと驚かされました。日頃、ガソリン車に乗っていると加速時のエンジンの雄叫びに慣れっこになっているため、音も無くスピードが増してゆくEVの感覚は『異次元体験』でした。 

ただ、80km/hあたりからの追い越し加速では、始動時ほどの爆発力はありません。ま、それはモーターの特性からきているので仕方ありませんが、走行性能自体は乗用車として十分実用レベルです。停車時はもちろん無音。車外からの音しか聞こえません。喧嘩をしたカップルだと、車内でますます気まずくなるような静粛性です(余計なお世話か)。

Leaf_5 

ハンドリングや、サスペンションの味付けも十分なレベルであり、まったく不満はありません。ただ、内装は100万円台の大衆車レベルです。 ま、コストをかけているところが普通車と違うので致し方ないかと。これで内装を良くして装備を色々と付けたら即、500万円越えになってしまうでしょう。

ところで、ボンネットを開けると中央部にシリンダーブロックのようなものがありました。一瞬、『 え!? EVなのにエンジン? 』と思いましたが、これはモーターを駆動するためのインバーターのようです。これ、日産エンジニアのエンジンへのノスタルジーからこうなったのかしらん? 個人的にはEVなんだから未来カーのような斬新な形状にすれば良かったのにと思うんですけど。

今回試乗した範囲内で唯一、改善が必要と思った点は、ブレーキの効き。甘いんですね、これが。ゴムボールを踏んでいるような感触なんです。初めてブレーキを踏んだとき『ん!ブレーキが効かない!』という恐怖を感じました。たぶん、回生ブレーキとの兼ね合いでこういうフィーリングになっているんでしょう。ま、慣れてしまえば、何ともないですし、強く踏めば勿論、ブレーキは効きますけど、ちょっとこのペダルの感触は改善するべきだと思いました。

Leaf_4 
約30分ほど乗ったところで、パーキングエリアに入り充電を体験。設置されていたのは中速充電器だったので、80%充電まで1時間くらいかかる表示がされていました。

今回は、トライアル充電だったので15分ほどで充電をやめましたが、それで走行可能距離が30km近く延びました。因みに、高速充電器 (CHAdeMO仕様)だと約20分で80%までの充電が可能ですが、今は設置されている場所が限られているので探すのにちょっと苦労するかもしれません。


Leaf_3
 

今日は一般道と首都高を乗りましたが全体としてこのLEAF、市内のチョイ乗り用途としては買って損は無いと思います。100kmを越えるような遠乗りには、バッテリーの改善か、さらなるインフラの整備を待つしか無いですけど、日常の買い物や隣町への移動程度であれば十分実用的と思いました。
posted by polishfactory5 at 19:54| Comment(1) | オピニオンボイス
この記事へのコメント
市内のチョイ乗り用途なら、原付のほうが給油もはやいし便利なのでは?
Posted by at 2012年05月27日 15:23
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