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2011年11月24日

燃料電池って普及する?

東京モーターショーにトヨタが2015年くらいに発売する、と言う燃料電池車『FCV−R』を出展する。今や燃料電池そのものは相当の完成度を持つまでに仕上がっており、おそらくトヨタも一段と性能を向上させ、コストダウンしてきたと思う。さらに燃費改善まで行われているらしく、満充填で700km走るそうな。

fcvr.jpg

一方、水素インフラを見ると非常に厳しい。水素を貯めておくのはコストが掛かる。ガソリンのような「常温常圧で最もエネルギー密度高い液体」というワケにいかないですから。満充填で700km走れるとしても、今のガソリンスタンドの10分の1くらいの数が必要になってくると思う。こらもう膨大な数です。

ただトヨタは石油業界がガソリンスタンドの生き残り策として水素を扱うようになると踏んでいるようだ。確かに燃費がドンドン良くなると、ガソリンスタンドの需要は大幅に減ってしまう。しかも電気で走るモビリティまで増えてくる気配濃厚。急速充電で利益を上げる、ということも考えているようですけど。

されど2015年といえば4年しかない。こう書くと「電気自動車の普及だって予想出来なかったでしょ?」と言われそうだ。i−MIEVの実証実験が始まったとはいえ、2007年時点で「電気自動車の実用化」は非常に難しいと私だって思っていた。というか日産の本格的な参入なければ、未だに厳しかったろう。

といったことを考えると2015年の燃料電池市販はあり得ないことじゃないと思う。ただ水素の場合、全国至る所にインフラがある電気と違うことも確か。電気はすでに流通している分の一部を使うのみ。単価も定まってます。水素はこれからインフラを整え、価格だってどうやって付けたらいか難しい。

加えて世界規模で政府予算が厳しくなってきている。日本を見ても2015年など今の体制のままだと思えない。燃料電池を上手く開発出来たとしても、インフラが追いつかない、ということです。やがて代替エネルギーも出てくるし、電気自動車の電池の性能だって上がるだろう。もちろん可能性はあると思う。

ちなみにFCR−Vはあまりに普通のクルマっぽい。もはや夢のようなデザインにしてもリアリティない、ということなのかもしれませんが‥‥。おそらく東京モーターショーでは「へぇ」くらいの注目度になってしまうと考えます。いろんな意味で「新しい切り口」が欲しいところ。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:58| Comment(4) | 燃料電池
この記事へのコメント
こんばんは。
SAI/HS250hのような、あまりパッとしないデザインですね・・・(失礼)
日産がディーラーに充電器を置いてくれたように、トヨタが水素充電所をディーラーにおいてくれれば、少しは普及するような気がします。しかし、水素スタンドは「インフラ」ですからもう少し国や自治体にもがんばって欲しいです。一応、CO2削減に企業は努力しているのですから。
逆に、ここまで水素電気自動車ができているなら、さっさと普通の電気自動車も売り出して、IQ-EVでお茶を濁してなんかいないでちゃんとしてと言いたい感じです。
Posted by ぱんだねこ at 2011年11月23日 22:48
トヨタなどの一部メーカーは、低硫黄ガソリンから水素を取り出す、ガソリン改質型の燃料電池車の研究を続けていたかと思います。
ガソリン改質型なら、石油業界も横槍入れないだろうし、普及も見込める算段かもしれませんね。
Posted by かず at 2011年11月24日 05:05
自分は夢がないリアリティにとんだデザインはよいと思います。よくあるカッコイイ、コンセプトカーがしょぼくなるよりいいです。もし燃料電池車が普及するなら、電気自動車より先に国をあげてやるべきだと思います。既存のガソリンステーションや世界を牛耳る巨大カンパニーの石油会社も納得なら、東電のようなメチャクチャな会社やつながりのあるダメ経産省の政策より、よっぽど電気自動車に移行するよりいいです。その後世界が変化しつつある時から純電気自動車の時代とゆうマップの方が個人的にはいいかな。電気自動車は今現在はあまりにも利益を求め覇権争いに傾倒しすぎなよーな?競争はよい事です。でも各社、インフラをなりわいにする産業などバラバラすぎるような気がします。
Posted by さね at 2011年11月24日 08:35
燃料電池自動車を普及させる前にやることがあります。 自動車用燃料電池は75キロワット(100馬力)ほどの出力が必要でしょうが、これがベラボーな大出力であることを先ず認識しなければなりません。家庭用電源に例えるなら100ボルト750アンペアの容量です。一般家庭が必要とする電力の約20倍です。 このような大電力の燃料電池が車載用になんとか実用になる価格でできるなら、先ずその100分の1程度の出力(750ワット)のものを安く作り都市ガスを改質して作る水素を燃料にした家庭用固定燃料電池の普及を計るべきです。 すでにエネファームとしてこのような装置が売られていますが、まだ価格が高くその機能も中途半端です。750ワットを24時間連続自力運転すれば18キロワット時です。これは小所帯の一日の電力使用量を全て賄える量です。750ワットの燃料電池に5キロワットほどのリチウムイオン電池かナトリュウムイオン電池をバッファーとして使えば一日中電力会社のお世話にならずオール電化の生活ができ、究極の節電です。装置の廃熱を風呂場や台所用の温湯供給に使えば総合効率も上がり二酸化炭素排出量も減ります。 原発廃止に向けてのソフトランディングと埋蔵量と供給源が多い天然ガスを使うという国のエネルギー政策にも合致します。

この家庭用小出力燃料電池を普及させ生産量を増やせば自動車用燃料電池のコストも下げられます。その間の数年間で白金に代わる触媒(例:日清紡)の実用化も進むでしょう。
Posted by G35X at 2011年11月24日 12:57
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