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2011年12月25日

デタラメな国交省

ここに来て「軽量化」が大きな技術課題になってきた。ミラ・イースとアルト・エコのJC08燃費30km/L超えは軽量化無しじゃ出来なかったろう。こう書くと「アルト・エコは740kgのJC08用のシャシダイナモで試験するため20Lの燃料タンクを採用したのであり、750kgでも実燃費は変わらなかったでしょ」という意見を頂くかもしれない。その通りであります。

今の基準だと740kg以下に抑えればカタログ燃費で有利になるのだった。741kgだと855kgと同じ区分になっちゃいますから。もう少し具体的に書く。740kgだと800kgの負荷を掛けて燃費計測するのに対し、745kgになっちゃえば910kgの負荷で燃費計測しなくちゃならない。それなら今後は境界線上にある多くのクルマが減量化するかとなれば、明らかに「No」だ。

モード燃費には燃費基準というのが設定されている。ECOカー補助の対象になる「2010年基準である10・15モード燃費」は、車重1265kgだと16,0km/Lとなっている。16km/Lより25%以上良い燃費じゃないとECOカー補助金の対象にならない。しかし10kg重い1275kgだと燃費基準が13km/Lになってしまう。−25%なんか余裕のよっちゃん。

といった具合で、国交省が決めた基準だと、同じ燃費であっても10kg重くしただけで「燃費良いクルマ」と評価される。ただこのやり方は明らかに間違っている。ホンダなどは「次世代のクルマは車重を10%軽くする」と言い始めた。ホンダの考え方が正しい。国交省も重いクルマが燃費良いという指針を1日でも早く見直し、絶対的な燃費で評価するようにすべきです。

ホンキで二酸化炭素の排出量を削減したい、と考えているのなら、自動車税額も重量税も(残すのなら)、燃費を基準にすべきだ。軽自動車ワクに入れるかどうかも、ボディサイズだけでなく燃費基準を設定したら良い。その場合、重量増を伴う4WDの燃費にハンデを与えるなどの措置は必要ですけど。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 10:43| Comment(10) | ECO(経済)なクルマ
この記事へのコメント
雪国・新潟でFR,FF(LSD付)から4WDに乗ったら4輪駆動車最高です、過信さえしなければ動けなくなることはまずありません、プロペラシャフトやトランスファー、リヤデフ+ドライブシャフト、重量増とフリクションロス、燃費には良くないですが、雪国には必需品です。
私はパワーのある4輪駆動車には乗ったことがありませんが、ハイパワー4輪駆動車もあってもよいと思います。
Posted by kine at 2011年12月25日 12:41
このような状況に陥っているのは一重に民主党の政治力の無さにに尽きります。八ッ場ダム工事が再開したことで民主党の掲げたマニュフェストは全滅し完全にマニトウ(霊)になりました。素人が政権を運営してはいけないということですね。
それから、鰌内閣とは良くいったもので鰌には脳ミソが殆どありません。そのため自分で何も考ず、全てが官僚任せとなり、答弁まで官僚の作った文章を読んでいるだけというありさま。
その官僚は自家用車など必要ない一等地に税金で建てられたマンションにただ同然で暮しているため自動車のことなんぞド素人ではないでしょうか?
こういったことの決定は、国沢先生のような有識者の意見を聞いて頂いて決定することが重要だと思います。
Posted by tonpochi at 2011年12月25日 16:07
エコカー減税を受けるために、わざとオプションを薦めるディーラーもありましたね。
明らかに制度の悪用ですが・・・
これを認めるのだから制度そのものが稚拙です。
燃費測定でも、もっと測定内容をカタログに記載させるとか最大アクセル開度を開示させないと実燃費との乖離や誤解はなくなりません。

重量税も等価慣性重量と同じ区分にすれば軽量化による減税につながるのではと思います。
Posted by ノーマルマン at 2011年12月25日 17:20
前回の補助金の時もルールの不備を逆手にとり、補助金餌にオプション満載にした車を売るのが問題になりましたね。お上は何も学習する気がないのかとも思いますが、そもそもエコなどと銘打ってはいても円高対策の内需喚起が目的では仕方ないのでしょうか…
モード燃費基準が変わっても大雑把過ぎるイナーシャランクは殆ど改正されないし、お上には正しい競争を喚起する気は全く無いようですね…
Posted by グース at 2011年12月25日 22:58
JC08モードに関してのパブリックコメントにおいて、軽量化技術をしっかり反映させるために、電気慣性を用いてイナーシャランクの細分化をおこなうよう提案したが、設備がどうのこうのという回答であった。どのメーカでも電気動力計はあるし、審査部でも可能なはずである。
結局 最後は社会、民度の問題。
Posted by すばる at 2011年12月26日 11:06
制度設計が滅茶苦茶です。
どこぞのメーカーや工業団体からの要請もあるのでしょうか?
Posted by アミーゴ5号 at 2011年12月26日 12:11
軽量化は燃費向上は言うまでもなく、例えば緊急回避操作やタイヤの寿命増にもつながる大きな技術。

意味不明な基準でカタログやCMに低燃費!!なんて謳うことが流行。そんなのは消費者にとって言い訳ないです。

500万以上する車を買う人(役人さんとか)は気にしないでしょうが、消費者にとって本当の利益になるデータを出してほしいものです。
Posted by スバリスト at 2011年12月26日 15:45
それじゃあこれから日本車は重くなるのか… でもメーカーが頑張って軽くしかもかなり燃費のいい車を作ればいい訳で、重くても凄いよい燃費を作ればいいし。良心的かつ真剣に取り組むメーカーの姿勢が問われるのかな?にしても国交省はバカなんですか? それとも高く重い車が売れるようにと、そうゆう策なんでしょうか? 本当に役人の考えることは計り知れない…頭大丈夫か?国交省。
Posted by さね at 2011年12月26日 20:53
「武士は食わねど高楊枝」に「殿様商売」。
自動車もそうですが、テレビのエコ減税には笑いました。あからさまに「高いテレビ買え」のメッセージ丸出し。政府のすること(官僚の考え)って欺瞞に満ち溢れていて、ここまで来るとむしろ清々しくもある。
自動車業界がエコ減税に乗ってしまったのは業界史上の汚点になりかねない。私個人は汚点だと言い切っていますが。同情出来るのは他国でも自動車購入の補助をしていましたから。自動車業界も「背に腹はかえられぬ」。高楊枝はくわえられなかったようで、殿様の商売に乗っかてしまいましたネ。殿様=貴族=世間知らず+傲慢=官僚。奪い取るか施すかしか頭が回らない官僚商売に乗っかった。
これからは燃費だけだはなく、価格、クオリティ、便利さそして楽しさの総合判断が車選びに必要となる。
さ、今からが車作りの新しいスタートだ。電気、ハイブリッド、高効率レシプロエンジン、ディーゼル、ターボ、コンプレッサー、且つそれらの組み合わせ。ファミリーカーにドライバーズカー。いやいや「トヨタ86」(スポーツカー)も。まさにカオスから答えを導き出す。それを求められ、待ち望んでいる。
それにどう答えられるか。客側も今のようにボケていては天変地異が来なくても日本沈没だ。
過去、日本のメーカーはやれば出来るの声が多く聞かれたが、国民(客)が賢くならないとメーカーは何もやれないでしょ。国交省はず〜っとデタラメをし続けてきた。
先ず隗より始めよ!
メーカーは楽な方に進まず、為すべきことを為す。客は知識欲を持ち、成すべきことを成す。「俺を満足させろ〜」だけでは世の中良くならない。もっと勉強してね。
くぅ〜(涙)、このブログ読んでない人達に伝えたいのにィ・・・・。だからと言って、面と向かっていわないでネ。そういう(上記の)人ほど激しく怒るから。
私のような庶民のしかも末端の者は、高楊枝でなく拾い食いでもしたい。
Posted by マイスターキートン at 2011年12月26日 22:41
車重にはそんなカラクリがあったんですね。
アルトエコのガソリンタンク20lの件も理解できました。

で、その国交省の制度ですがなんとか見直しできないのでしょうか?
国沢先生の働きかけや紙面での訴え、宜しくお願いします。
Posted by エッセ乗り at 2011年12月27日 00:19
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