toyotires
 


2012年01月20日

電費低下結論

低温時電費低下の件、リーフの開発を担当した門田さんに聞いてみたら、やはりタイヤの転がり抵抗が原因ということになったのだという。それ以外の原因は無いそうな。外気温5度くらいだと5kmくらいで通常の電費に近づく、というあたりも私の推測&テスト結果と合う。まぁ間違いないです。

今回いろいろ調べてみた。転がり抵抗は外気温10度くらいまでほとんど気にならないレベルながら、5度を切り始めたあたりから顕著となる。気温0度だと転がり抵抗が2倍になることも珍しくないようだ。元々ECOタイヤは転がり抵抗小さいため、簡単に倍となってしまうワケ。いやいや知りませんでした。

というか、アクアの開発陣もリーフの開発陣も冷間時の転がり抵抗の増加に気づいていなかったから面白い。話をしていて「タイヤが怪しいのでは?」となり、タイヤの担当者を呼んで詳細を聞き「へぇ〜!」となった次第。転がり抵抗は暖かい状態だけで評価していたワケ。私も勉強になった。

この件、ベテランほど「空気圧じゃないか」と言う。夏場の空気圧の方が高いと思っているらしい。でもタイヤの担当者は一笑に付す。夏でも冬でも規定値を入れれば空気圧は一緒。むしろ冬場に冷間で計ると、走った時の空気圧は夏場より高くなることだってあるという。そんな単純な理由じゃない。

ついでなので低温時に急速充電の時間が掛かる件も聞いてみた。これまた10度くらいから充電速度は遅くなり、5度を下回るあたりから顕著になるとのこと。「バッテリーが暖まっていれば問題ないので、高速道路の急速充電器なら通常と変わらない早さで入ります」。通常の充電は同じ速度だ。

門田さんだけでなく、バッテリーの親分も居たので、普段疑問に思っていることを全て聞くことが出来ました。悪い話や緊急を要すような話題は一つもなかったため、おいおい紹介していきたいと思う。国内販売がキッチリしない限り、リーフを積極的にすすめる気にはならないですから。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 08:29| Comment(3) | リーフ
この記事へのコメント
カー用品店で店員がタイヤ等についてウンチクを聞かされることがありますが、いつも半信半疑で聞いています。やはり開発関係者からの話は説得力がありますね。空気圧や転がり抵抗については、わかっているようでよくわかりません。

それからディーラーの整備士もいい加減な説明をする人が多く、ごくたまにまともな人がいるくらいです。
Posted by 605 at 2012年01月20日 14:22
 技術屋の端くれとして、粘弾性物質であるゴム材料が荷重を受けて変形する際に起きるエネルギー損失(ヒステリシス・ロス)が温度上昇とともに低減すると言うことは理解していましたが、これほどクルマの燃費(電費)に影響しているとは考えもしませんでした。

 冬に燃費が悪いのは、エンジンを温めるアイドリングアップ時間が長いためと思っていましたが、その影響が無いEV車で電費が低下するのは、やはりタイヤの転がり抵抗が大きくなるためと考えます。

 タイヤの転がり抵抗は変形によるエネルギー損失、摩擦によるエネルギー損失、空気抵抗の3つに大別できますが、このうち変形によるエネルギー損失(ヒステリシス・ロス)が9割を占めると言われています。
 タイヤは丸いというイメージがありますが、クルマに装着されると荷重で接地面とサイド・ウォールのゴムが変形し、走行時は変形→復元→変形→と部位が移動し繰り返されます。
 この時に発生するエネルギー損失は、ゴムの温度が低いほど増大する方向にあり、転がり抵抗が大きくなります。
 これは、夏と冬にゴムの丸い塊(ボール)を同じ高さから床に落下させると、温度が高い夏の方が高く反発する(エネルギーロスが少ない)と言うことで理解できます。

Posted by 団塊eurasia at 2012年01月21日 14:20
団塊eurasiaさんのコメント分かりやすいです。やっと国沢氏の指摘していることが理解できました。

サイドウォールを低温時でもしなやかに変形するような設計にすれば解決しそうですね?

それにしても国沢氏は有意義な情報を提供してくれるのでありがたいですね。
Posted by at 2012年01月22日 10:58
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。