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2012年03月29日

ECOな変速機

最もECOなミッションはなんだろうか? CVT? ツインクラッチ? 慧眼の読者諸兄なら「パワーユニットと同じく使い方によるんじゃないの?」と思うかと。逆に言えば「これだ!」という決定的なミッションは無いということであります。ただ確実に言えることは以下の通り。

・アクセル開度の大きいヨーロッパではCVTダメ 
・マニュアルよりATの方が実用燃費良い
・ヨーロッパ以外だとロボタイズドATは不人気

なぜアクセル開度大きいとCVTがダメかといえば、スリップを防止するため強いチカラでプーリーを引っ張らなければならないからだ。そして引っ張れば引っ張るほど抵抗大きくなってしまう。よってヨーロッパで使うならCVTは向かない。だからこそ欧州勢のCVTが少ない。

ツインクラッチATは伝達効率という点で優れているものの、VWやフィアット方式だと安いクルマに搭載しようとしたらコストという点が厳しい。だからこそVW入魂のコンパクトカーである『Up!』もVW得意のツインクラッチATを採用出来なかった。ベーシックだと難しい?

ただ可能性無いワケじゃない。ホンダはバイクや4輪バギー用に小型のツインクラッチを開発した。耐久性さえ確保出来れば面白いと思う。ただ排気量少なくてアクセル開度の小さい使い方をするなら(日本のような交通状況)、CVTを持ってベストとする。

ヨーロッパのコンパクトカーのスタンダードになっている「マニュアルミッションを油圧で制御」するロボタイズドタイプのATは、燃費を考えれば理想的な存在。日本では「燃費のためのミッション」であることを訴求すれば受け入れられるようになるかもしれません。

されど追い越し加速のレスポンスを重視するアメリカや、ガッツある走りが要求される新興国での評価は極端に低い。アクセル踏んだ瞬間のレスポンスに問題を抱えているからだ。むしろトルコンATのパンチ力が支持される。全域ロックアップのトルコンAT優勢。

興味深いのは、全てタイプのミッションが進化を続けていること。個人的には最大トルク15kgm級以下ならトルコン+CVT。そこから30kgmくらいまでツインクラッチ。20kgm以上なら全域ロックアップのトルコン+多段ATだと思う。もちろん性能次第じゃ例外もある。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:00| 2011>素晴らしい記事!