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2012年06月22日

三菱自動車

日本のトップオフローダーがこぞって、それもEVで参戦することになった2012PPIHC(2012 PIKES PEAK INTERMNATIONAR HILL CLIMB)に向けた特別インタビュー。3回目は三菱i-MiEVエボリューションで参戦の増岡浩選手。

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増岡選手は、1960年生まれ・埼玉県出身。三菱ワークスドライバーとして1987年からパリ〜ダ・カールラリーに挑戦。市販車パジェロ、RVR プロト、チャレンジャーなどで参戦を続け、2001年からはパジェロエボで、2002年-2003年、日本人初の2年連続総合優勝という記録を持つ。今回は、チーム監督兼ドライバーとしてパイクスへ参戦する。

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今回のパイクスピークで三菱は、本腰を入れて参戦する唯一のメーカーといえる。パイプフレームのバギータイプのマシン製作こそウエストレーシングが請け負ってはいるが、そこに使われるユニットは、市販車のi-MiEVに使用されているものをレース用に改良した上で搭載している。

明電舎のモーターY4F1は、i-MiEVでは最高出力47kWとしていたが、今回は80kWまで出力アップし、それを全部で3基、フロントに1 基、リアに2基搭載する。モーター3基の合計出力は240kWとなる。バッテリーは前後ホイールの間、コクピットキャビンの両サイドに配置しており、バッテリーの総電力量は35kWh。回生ブレーキはブレーキ協調タイプではないので、アクセルペダルの戻し作動する。

003コクピットは非常にシンプル。メーターはi-MiEVのものを流用。シフトレバーはなく、左側(パイプフレームに隠れて見えないが)のスイッチボックスに、P-R-N-Dのドライブ切り替えおよび電源スイッチが装着されている

「今年は三菱がモータースポーツ参戦を開始して50周年です。パイクスピークはこの区切りにはちょうどいい、新しい挑戦ですね。もともとは、この参戦計画は昨年からありましたが、震災の影響などもあって、今年にずれ込んだんです。今回がこの計画の2年目なんです。最初はもう少し市販車っぽいモノを想定していましたが、参戦1年目の分がなくなってしまったので、当初よりも計画を変更してこんなクルマになりました(笑)。

i-MiEVのユニットを使いつつ、RVRの電動パワステやランエボのハブ周りなんかも使って、マシンは仕上げています。4輪駆動ですが、時間もなかったのでリアのモーター2 基は独立制御しておりません。AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)をつけたかったですがね、それは来年に持ち越しです」


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      カーボンのカウルには、i-MiEVをイメージさせるものが多少ある

「このレース、距離や条件はEVにとってすごく相性がいいと思います。現在のEVにとって、究極の走る実験室ですね。実際にこのレースで得られたものは、市販車へのフィードバックを考えています。この後三菱が出すPHEVへは多くのものが反映されますし、今回、47kWのモーターを80kWまで性能アップして使うことができました。ということは、効率を追求していって、最大出力47kWならモーターはもっと小さくできるわけで、そういった進化にもつながるでしょう。

乗ってみると、中低速のトルクがあって変速もないので、トルクの息継ぎもないですからね、すごく運転に集中できて乗りやすいですよ。走行テストでは、すでにトミ・マキネンがWRカーで走るよりも速いです。決勝のタイムですか? 10分そこそこは狙えるはずです。EV記録の更新をして来年につなげたいと思っています」

現地視察から始まって、プロジェクトの推進も車両開発も、さらにドライバーとしてだけでなく監督として参戦する増岡選手。しっかり手ごたえを感じる結果を持ち帰ってくれるだろう。(XaCARレポーター・青山義明)
posted by polishfactory5 at 17:52| Comment(0) | パイクスピーク速報
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