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2012年07月26日

誇大燃費表示

日本自動車工業会は「カタログ燃費と実燃費の関係」について説明会を行った。鳩が豆鉄砲を、でございます。例えば「実燃費のデータをどこから取ったのか?」というもの。すると自分のクルマの燃費を報告するWebサイトの一つでございました。逆に考えれば、これしかデータが無い、ということなのだろう。

全般的にカタログ燃費と実燃費は徐々に差が大きくなっている、としているのだけれど、こらもうデビューしてくるクルマに乗ると分析しなくてもハッキリ解る。ハイブリッド車が増えてきたらだ。ハイブリッド車ってモード燃費との差大きい。普通のエンジン車と得意な走行モードが違うからである。

さらにレポートを見ると「平均車速が下がれば燃費は悪くなる」とか「気温は高くても低くても燃費悪くなる」とか「地域によって違う」という当たり前のことを確認する資料が続く。この発表を現場で聞いていたら、私は寝ているか外に出たと思う。自動車学校1年生向きの授業内容だからだ。

最後の方に「アメリカのモード燃費」について紹介しているが、何で実燃費と極めて近い値になるのかはあいまいに終始。実は先日大阪の新聞からカタログ燃費と実燃費の差について聞かれ、さんざん話をした(間もなく記事化されると思います)。記者さんは入念に調べたけれど、アメリカとの差が解らず。

一つだけ解っているの、カタログ燃費と実燃費が大きく乖離していたら裁判で訴えられ、たいてい自動車メーカーは負ける、ということ。この「社会システム」があるから実燃費に限りなく近いカタログ燃費になるんだと思っている。モード燃費の計測方法など意味をもたない。日本とはアプローチが違うのだ。

自動車工業会の発表資料を見ても結論は「燃費を定量的に表示することなんか出来ないよ」という突き放した内容。今後も「小さい修正」こそ出来るけれど、日本のカタログ燃費はトンチンカンなママだな、と思い知った。こうなったらアメリカと全く数字をカタログデータにしたらいいと思います。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:59| Comment(7) | 2011>素晴らしい記事!
この記事へのコメント
開発中に色々な場所の走行データを取れないものですかね?
それらの平均値を出せば、正確になりますよね?
公道走れないなら、走れるように法規を変えれば良いでしょうに。
他国で公道テスト出来て、日本では出来ないなんて馬鹿げています。
何か問題でもあるのですか?
事なかれ主義の役人や政治家が多すぎます。
変えたくないなら、もういっそ1015モードのままで良いです。こちらで修正値を出しますから。
Posted by オロネロ at 2012年07月26日 15:59
そうですね。でしたら…アメリカ仕様のある日本車で「アメリカのモード燃費」を調べ上げて、ベストカーや自家用車などの雑誌の特集に載せて戴いたら、これらの雑誌の読者には日本の官僚がやってるインチキ燃費よりは信頼性があると考えております。

実際の処、私はハイブリッド以外の「アメリカのモード燃費」も知りたいですし、参考になると思いますし、興味もあります。
Posted by eburico at 2012年07月26日 21:38
マツダのディラーにスカイデミオCMでやっているほど燃費よくないとクレームがくるそうです、本当にリッター30キロ走るとおもっていたのかと思う、CMもそう思わせるような表現をしていたが。
Posted by at 2012年07月27日 04:06
公道テストをするのだったら、せっかくなので
北海道から、鹿児島まで試験ルートを決めて
走ったら如何でしょう?

何日以内で走る事と決めておけば
夜中だけダラダラ走るような
看板背負って変な走り方も出来ない
のではないでしょうか?
Posted by のりぞう at 2012年07月27日 16:51
日本とアメリカの測定モードの加速度は同じレベルなのでしょうか
Posted by ノーマルマン at 2012年07月27日 19:08
とりあえずアメリカのモード燃費の測定法を取り入れるしか無いでしょう。
公的機関がやってくれないなら、自動車雑誌等メディアの出番じゃありませんか?

雑誌で燃費テストは良く見ますが、アレも今一つ違うかなって。
高速が多かったり、走りっぱなしだったり。
普段使いなら、チョコチョコ走っちゃ止めてみたいな事が多いでしょう。
コストコ行って電気屋行ってファミレス寄って帰るみたいな。
そんなロードテストあまり見たことありません。
ある程度の距離の目的地に、高速と下道を混ぜつついっき乗り、みたいなパターンがほとんどでしょう。
しかも日程に余裕が無いせいか「テスト日はあいにくの雨」なんて天候や気温等の条件もマチマチ。
もちろん雑誌ですから日程や人手に制限があるのは当然で、責めてる訳ではありません。しかし参考の参考位にしかなりません。
だったら実燃費に近いとされてる測定方法を取り入れるか、せめて同じ車種のアメリカ版カタログ燃費を載せるのがユーザーフレンドリーでしょう。
もちろん細かい条件がアメリカと日本じゃ違うのは当然です、しかし百人居れば使用条件も百通り、我々ユーザーは信頼出来る目安が知りたいんです。
自動車会社が自らやってくれるのが一番ですが、カタログ燃費を上げる為に燃料タンクを小さくする会社が有る位ですからね!

つい熱くなりました、お許し下さい。
Posted by 髭男 at 2012年07月27日 23:02
私見であることをお許しください。
日本のモード試験燃費で不思議なのは、MTと同等のトルコン式ATがあることです。ATのほうがTOPのギア比が高いという意見も納得できるのですが、たかだか最高速度70や80kmの試験でMTの低いTOPギア比が影響するのか?と疑問でした。

また実燃費とモード燃費の乖離が激しくなったあたりから、燃料カットが回復する回転数が低くなってきた印象を持っています。昔は1500rpmあたりでしたが、今は1200rpm以下、車によっては1000rpmあたりじゃないですかね。

以上から想像できることは、日本のモード燃費は燃料カットを多用できる条件がそろっているのではないかということです。もっと言えば、モード試験時に逸脱してはならない速度範囲が広すぎて、一定速を指示されている部分でありながら燃料カットを多用できたり、ひょっとしたら加速部分でさえ燃料カットを使っているとか、、、とにかくモード試験時の燃料カット状況を米国のそれと比較してほしいです。
Posted by Rotarycoupe at 2012年07月28日 22:13
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