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2013年01月28日

日産NECとソニーが

今や風前の灯火状態になってしまい、台湾の企業に居抜きで売ろうとしているソニーのリチウム電池部門を、電気自動車用リチウム電池で今後事業拡大も大いにありうる日産NECに引き取ってもらおう、という動きが出ている。同じリチウム電池でもソニーはパソコン用などの丸形や角形ばかり作っており、ラミネート型の日産NECは違いますけどね。

音頭を取っているのは「産業革新機構」という日本政府が1420億円(政府保証枠は1兆8千億円!)。民間が140億円を出資している組織で、産業活力の再生を狙うというもの。直近では昨年12月にルネサス(車載用マイコンなどを作っている企業。東日本大震災で大きなダメージを受けた)に総額1500億円の投資をしている。

政府からすれば「同じリチウム電池」だから何とかなると思っているのだろう。実情から書くと、日産NECからすれば何のメリットも無し。そもそもパソコンなどに使われる汎用のリチウム電池と、自動車用のリチウム電池じゃ技術的な難易度が一桁違う。今や汎用リチウム電池って、ほとんど中国生産。皆さんのスマホやカメラのリチウム電池を見て欲しい。

ソニーも気軽に考えたんだろう。自動車用のリチウム電池を作ろうとしたけれど、巨額の投資が必要だと解って止めた。したがって日産NECがソニーのリチウム電池部門を買っても、自動車用を作ろうとしたら生産ラインから変えなくちゃならない。100歩譲って元ソニーの生産設備で日産NECが汎用リチウム電池を作ったら、コストで中華電池に勝てまい。

産業革新機構は海外にソニーの技術が流出することを恐れているだけれど、ソニーレベルのリチウム電池ならとっくに追いつかれててます。技術流失というより、ソニーの救済をしたいのだろう。日産NECはアメリカの工場が立ち上がるなど、現時点でキャパシティに余裕ある。メリット無い、と言い換えてもよかろう。この提携はなかなか難しいと考えます。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:58| Comment(2) | 素晴らしい記事2013
この記事へのコメント
リチウムイオンバッテリーは最初ソニーとパナソニックしか製造できませんでした。

悲劇続きはソニーのほうで、工場が火災にあったり、業務・放送用の大型リチウムイオンバッテリーはサードパーティーにほとんどシェアを奪われてしまったり、小型のものは中国製にシェアを奪われたりと、気の毒なぐらいです。
Posted by Uka at 2013年01月29日 03:27
ソニーはコバルト系でスタートしたので材料価格に振り回されたようですね。
それでリン酸鉄系に移行してシェア回復かと思っていたのですが・・・中国製に負けた?

国内でなんとかしてもらいたいものですが・・・
Posted by ノーマルマン at 2013年01月29日 19:01
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