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2013年02月26日

NEDO

NEDOは大型トラックのスリップストリーム走行技術を発表した。4メーカーの大型トラックに車間距離センサー(短い車間を正確に計ろうとすればレーザーでしょう)を装備し、アクセルコントロールで車間距離4mをキープしようというもの。前回15mだった車間距離を大幅に減らした、というのが自慢のポイントらしい。

NEDOのプレスリリース

確かに車間距離を4mにすれば、スリップストリームばっちり効く! NEDOのデータだと15%以上の省エネ効果を持つという。技術的には難しくない。1秒で20回の計測性能持つ車間距離センサー+電子制御スロットルを組み合わせれば、0,05秒ごとにパワーのコントロール可能。4m±50cmの制御が可能。

急ブレーキも同じこと。0,05秒ごとに先行車の速度を検出していれば、応答遅れは0,1秒にも満たない。80km/h走行時の秒速は22m。0,1秒遅れで2,2m。4mの車間距離あれば追突しないで済む。電子制御のレスポンスは秒速地球7周半なのである。問題はこの技術を現実社会で使えるかどうか、だ。

おそらく燃費良くなれば皆さん使うことだろう。車間4mになると前方の路面を見て運転することなど出来ないため、車間制御だけでなく車線制御も行います。すなわちドライバーは状況の監視だけでOK。誇張していえば、仮眠することすら出来るかもしれません。起きていても全ての操作が間に合いませんから。

かくして高速道路はトラックのコンボイだらけになる。大型トラックの全長を12m。車間4mとしたら、4台で全長60m。隙間無し! 同流車線から進入してくる車両からすればタマらんでしょう! 60mといったら長い。超大迷惑である。ということで4mの車間距離走行実験研究は税金のムダ使いにしかならない。

意味無い実験を大エバリでやる、というあたり、NEDOも学生気分が抜けていないのだろう。それより現実を見るべきだ。大型トラックの後方には乱流あり、一定の距離に空気抵抗少ないスポットも存在する。そこを走れば15%とまではいかないだろうけれど、10%近い燃費低減になると思う。そういう研究をして欲しい。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:45| Comment(3) | 素晴らしい記事2013
この記事へのコメント
もし実際にやったら先頭の車は燃費のメリット無いから、妙な譲り合いになるかもしれませんね
Posted by shota at 2013年02月26日 13:02
大型トラックの車間が4mですか。もちろん前後の車両の積載荷物の重量差やブレーキ性能差などもきちんと考慮しての車間距離なんでしょうけど、万が一実用化したら想像するだけでなんだかとてつもなく恐ろしいです。
Posted by Kei at 2013年02月26日 14:27
長大な車列が引き起こす問題の指摘に成る程と思いましたが、これだけ精緻な制御が可能ならば合流前後でコンボイを解除、再結成させるのも容易な気が。
Posted by もやや at 2013年02月27日 12:51
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