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2013年03月03日

GTLもイケる!

日経新聞は日系企業がアメリカで採れた天然ガスをGTL(常温常圧で液体になるよう加工した天然ガス)に変えプラントを作ると報じている。GTLはガソリンスタンドなどで補給出来る上、使い勝手としては軽油や灯油と同じ。しかも不純物を一切含まないため、燃焼させた時は超クリーンだという特徴を持つ。

現在カタールなどで生産されており、日本では昭和シェル石油が家庭用ファンヒーターの燃料として販売している。GTLは無臭に近く、燃やしても無臭。石油臭が苦手の人や、小さい子供の居る家庭などで喜ばれてます。もちろんディーゼルエンジン用としても使えるのだけれど、残念ながら今のところ高価。

道路を走らせようとすれば軽油引取税などの課題も出てくるため、現時点では微妙な存在だ。小型船舶用ディーゼルの燃料として販売したら面白いと思うのだけれど。いずれにしろ生産コストが大きな課題であり、現在の相場だと軽油と比べられたら競争力低いです。しかしアメリカ産のGTLはコスト安いそうな。

というか最初から軽油のコストを睨んで生産するという。とりあえず作ってみよう、でなく売る気で作るワケ。もし軽油と同じくらいのコストで(1バレル90ドル以下)GTLを生産できれば、誰だって排気ガスの処理に大量のコストがかかる軽油など使うまい。少なくともパティキュレートトラップなど不要になる。

アメリカは大量に採れる天然ガスをいよいよ「どう売ろうか」と考え始めたということだ。生産プラントの立ち上げは3〜4年後になるだろうけれど、そうなればディーゼルエンジンの将来が開けてくる。ちなみに軽油を燃料とするディーゼルは、パティキュレートトラップを使ってもPM2,5を排出してしまう。

しかしGTLならPM2,5も出さない。とにかく徹底的にクリーンです。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 02:04| Comment(3) | 素晴らしい記事2013
この記事へのコメント
米国ではシェールガス真っ盛りですが、次は欧州です。
そうなるとガスの値が下がり困るのがロシアで、今のうちに供給先を日本に狙いを定めてきました。

水面下では旧来の石油資本系とシェールガス推進系との争いがあり、あまり報道されてませんが、シェールガス採取時に環境破壊が大きいとか。
Posted by Uka at 2013年03月03日 08:07
この日系企業はGTL工程の高効率化に成功したのでしょうか? 通常天然ガス(メタン)を常温液化するにはその改質(水素分離)が必要でそのために「タコ配」的に自身の約30パーセントを燃やします。これで熱効率70%になり、さらに液化燃料を内燃機で動力化する過程の熱効率を25〜30%とすると、総合熱効率は20%そこそこ...それなら、その天然ガスを使い発電所でコンバインドサイクル発電するか2KWほどの「エネファーム」都市ガス燃料電池で自家発電したら60%ほどの熱効率を得ることができるので、それで電気自動車を動かした方が得策ではないでしょうか? もちろん日本に天然ガスを持ってくる費用と液化と輸送を含めた熱効率や税制も考えなければなりませんが、大気に輩出される二酸化炭素の量は使用した天然ガスの量に比例しますので、総合熱効率の高さが考慮されるべきです。自動車用に開発されつつある大出力燃料電池をガソリンスタンドに置き都市ガスか液化ガスで発電し、電気自動車の充電に使うのも良いのではないでしょうか?
Posted by G35X at 2013年03月05日 10:00
全ては熱量MMBtuあたり3ドルを切るアメリカのガス価格に由来する流れで(カロリー換算でいえば原油1バレルが17.4ドルということになる・・)
例えGTL生産で失われる熱効率が30%でも今のガス価格なら十分にペイしますね。
GTLの競合は原油由来のディーゼル油、若しくは
ガソリンの筈ですから内燃機関でのロスを計算する必要はないでしょう。発電するなら安いパイプラインガスをそのまま燃やすのが一番安いです。
Posted by paraiso at 2013年03月12日 16:20
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