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2013年07月17日

パイクスピーク裏話3

パイクスピークインターナショナルヒルクライム決勝日の天気は終日持つことはありませんでした。最速クラスであるアンリミテッドクラスは全車ドライ路面での走行を終えることができていましたが、続くアンリミテッド、タイムアタック、そしてエレクトリックの各クラスは、全長20qのコース上での天候が変わる大変厳しいものとなりました。雨の降りがセクションによって大きく異なるため、決め込むことができない状況。まさに天候の読みとの勝負でした。

エレクトリッククラス決勝のトップバッターはグレッグ・トレーシー選手。スタート地点は雨は上がったものの、路面はまだ川のよう。さらに中腹部分も雨がひどいという報告が入る。そこでチームは、スリックでもカットスリックでもなくSタイヤをチョイス。この時点での選択は間違っていなかったでしょう。

Mievevoii
しかし、ふもとの雨は上がり、路面からは湯気が立ちのぼり、急速に路面コンディションが変わっていくことがみえている。三菱としては、天候が変化する前に、2台共を早く送り出すことで、この状況をやりすごすことにしていたようです。

クラス3番手の出走となるモンスター田嶋選手は、逆に、待ちの体制。カットスリックに溝を追加したタイヤで路面コンディションの回復を狙っていました。田嶋選手はこれまでの経験から、カットスリックで状況を待つという判断を下したのでしょう。

Erunner
結果田嶋選手は、自身のコースレコードを上回る9分46秒530(総合5位)の記録を打ち立てました。コンディションが悪い中、それでもEVクラスでは、タイムを出すタイミングは、後にも先にもこの時しかなかったと言えます。

Fitevchecker
田嶋選手の後に出走したDrive eOやヨコハマチャレンジのリタイアもありましたが、実際頂上付近だけみても、ハーフウエットまで改善していた路面は再びウエットへ、そして完全に霧に遮られ、視界は10mと効かない状況になっていました。

EV最終スタートのフィットEVは、よくコースアウトしなかったものだ、と思うほどの視界。そのタイムも全走行車両中最下位の17分台ということを考えれば、どれほどのものか想像できるでしょう。フィニッシュのチェッカーも見れたかどうか怪しいほどなのだから。

Monstertajima
山をよく知り、そしてリスペクトしている田嶋選手だからこそ成し遂げた優勝であり、山の神が田嶋選手に微笑んだものと言えるでしょう。


Dunlop
ちなみに、今回三菱チームに初めて帯同した住友ゴムスタッフは「実際の路面を見ることができたことは大変勉強になった」という。「今回のタイヤチョイスに対しては、今持っている資材の中であの時点での判断は間違っていなかった。

もちろん、路面を実際に見ることで、もうひとつ柔らかいコンパウンドが使えそうだということもわかりましたし、さらに今回のレースを経験して新たなアイデアがいくつか頭の中にある」と今回の経験を活かした更なるタイヤ開発に意欲を燃やしている様子です。(XaCARレポーター・青山義明)

posted by polishfactory5 at 21:46| Comment(0) | パイクスピーク速報
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