toyotires
 


2011年12月25日

デタラメな国交省

ここに来て「軽量化」が大きな技術課題になってきた。ミラ・イースとアルト・エコのJC08燃費30km/L超えは軽量化無しじゃ出来なかったろう。こう書くと「アルト・エコは740kgのJC08用のシャシダイナモで試験するため20Lの燃料タンクを採用したのであり、750kgでも実燃費は変わらなかったでしょ」という意見を頂くかもしれない。その通りであります。

今の基準だと740kg以下に抑えればカタログ燃費で有利になるのだった。741kgだと855kgと同じ区分になっちゃいますから。もう少し具体的に書く。740kgだと800kgの負荷を掛けて燃費計測するのに対し、745kgになっちゃえば910kgの負荷で燃費計測しなくちゃならない。それなら今後は境界線上にある多くのクルマが減量化するかとなれば、明らかに「No」だ。

モード燃費には燃費基準というのが設定されている。ECOカー補助の対象になる「2010年基準である10・15モード燃費」は、車重1265kgだと16,0km/Lとなっている。16km/Lより25%以上良い燃費じゃないとECOカー補助金の対象にならない。しかし10kg重い1275kgだと燃費基準が13km/Lになってしまう。−25%なんか余裕のよっちゃん。

といった具合で、国交省が決めた基準だと、同じ燃費であっても10kg重くしただけで「燃費良いクルマ」と評価される。ただこのやり方は明らかに間違っている。ホンダなどは「次世代のクルマは車重を10%軽くする」と言い始めた。ホンダの考え方が正しい。国交省も重いクルマが燃費良いという指針を1日でも早く見直し、絶対的な燃費で評価するようにすべきです。

ホンキで二酸化炭素の排出量を削減したい、と考えているのなら、自動車税額も重量税も(残すのなら)、燃費を基準にすべきだ。軽自動車ワクに入れるかどうかも、ボディサイズだけでなく燃費基準を設定したら良い。その場合、重量増を伴う4WDの燃費にハンデを与えるなどの措置は必要ですけど。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 10:43| Comment(10) | ECO(経済)なクルマ

2011年12月23日

ミラ・イースをトヨタへ

トヨタはダイハツから軽自動車を3モデル供給して貰うことになっている。1車種目である『ピクシス・スペース』はダイハツも攻めあぐねているムーヴ・コンテだから大きな問題なし。2車種もハイゼットとなっており、これまたダイハツのディーラーから不満出ておらず。気になるのが全く情報出てこない3車種目。

ダイハツ側(本社でなくディーラー)が最も出すのをイヤがっているの、言うまでもなくミラ・イースです。一方、トヨタとしちゃ1車種くらい活きの良いモデルが欲しい。タントやムーブという意見も出たようだけれど、ピクシス・スペースとバッティングしてしまう。この2車種なら最初からムーブ・コンテなど選ばなかったろう。

ということで、間もなく発表されるだろう3車種目だが、ミラ・イースになるようだ。問題となるの、生産能力。すでにミラ・イースの生産ラインは9月からずっとフル生産中。ここでトヨタの分が加わるとお手上げ状態となってしまう。ダイハツの計画を大幅に越える受注を受けているのだった。現在急遽生産ラインを増強中。

とはいえエンジンをミラ・イースと同じタイプに載せ替えたタントもムーヴも絶好調! ダイハツ全ての工場をフル稼働させても需要に応じきれない状態にある。文字通り嬉しい悲鳴というヤツ。こんなことならスバルも自社の軽自動車ラインを残しておいてダイハツ車の生産を請け負えばよかった?(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 18:50| Comment(4) | ECO(経済)なクルマ

2011年12月21日

スズキ、攻めの姿勢へ

このところ厳しいニュース続きだったスズキが「攻め」の姿勢を見せた。例えば軽自動車。既存のエンジンをアルト・エコに搭載されている新型省燃費タイプに順次切り替えて行くという。このエンジン、停止する前にアイドルストップ(9km/h)するシステム+CVTを基本とするもので、ダイハツのミラ・イース用エンジンに勝るとも劣らないポテンシャルを持つ。

弱点だったディーゼルエンジンも(VWとのトラブルのきっかけになった)、自社開発を決めたという。VWとの契約上、フィアットから購入を続けるのは難しい。だったら自社開発で、ということなんだろう。ユーロ6や日本のポスト新長期規制対応のディーゼルとなると難しいが、インドで販売するユーロ4仕様なら(ユーロ5くらいまでは対応可能)すぐにでも開発出来ると思う。

おそらく鈴木修会長が「やるしかない!」と檄を飛ばしたのだろう。今や日本の自動車産業は世界一の技術力を持つ。良質で高い性能を持つ部品の入手も容易。ユーロ6対応となれば難しいけれど、現行世代のコモンレール直噴用のインジェクターなら安価で安定している。そいつを組み合わせるだけでけっこう優れた性能のディーゼルエンジンになるんじゃなかろうか。

VWだって自社開発のディーゼルエンジンなら文句言えない。逆に考えると、そのくらい元気あればVWに頼らなくても問題なし。むしろVWに負けないようなクルマを開発するくらいのイキオイが必要。じゃなければインドや中国、インドネシア市場などでVWに押し込まれてしまう。アメリカ市場は『レジーナ』のような超軽量ボディの安価な省燃費車で攻めればいい。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:38| Comment(8) | ECO(経済)なクルマ

2011年12月12日

発展途上

ECOという概念が多くの人に浸透するのは時間だけでなく条件も必要だ、ということを最近ハッキリ認識するようになった。現在タイに滞在している。この地でのガソリン価格は年収やその他の物価を考えれば1リッターあたり300円以上。なのに皆さん飛ばす飛ばす。タクシーだってアクセル全開が基本だ。

ゆっくり走れば燃費良くなるのに、と思うけれど、そういった配慮をしない。なぜか? こらもう私らも経験してきたこと。30年前、リッター4km/LのRX−7に乗っていた。学生だったためガソリン代は超厳しい負担だった、だからといってエコランなど考えたこと無し。単に「燃費悪い」という意識しか持たなかった。

タイの人と話をしていると、皆さんそんな感じ。これにはもう一つ条件がある。「クルマが今だ贅沢品であり、高い趣味性を持つ」ということ。これまた自分に置き換えると納得至極。フネの燃費は悪い。でも遊び道具だと考えているため、燃料コストがあまり気にならなかったりして。クルマと全く感覚違う。

おそらく世界規模で考えるとガソリンの消費は大きく下がらないと思う。中国市場を見ると、同じ車両価格なら燃費の良いプリウスでなく、大きく立派に見えるカムリを買う人が多数を占める。逆説的ながら、ガソリン高騰は必至。燃費の良いクルマは今後さらに重要になってくることだろう。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 11:05| Comment(1) | ECO(経済)なクルマ

2011年12月09日

ホンダエンジン群2

ホンダ2013年までに発表するという次世代エンジン群の中で気になったのは、直近の流れとなってる1リッター級3気筒エンジンと、小排気量ターボが存在していなかったこと。なかでも1リッター級3気筒エンジンは世界中のメーカーで主力になりつつある。こいつをカバー出来る2気筒過給エンジンも無し。

また、1,6リッターガソリンの過給エンジンは今やヨーロッパ市場じゃDセグメント(アコード級)のスタンダードになってます。VWだけ1,4リッターですけど。トヨタも早ければ来年に小排気量過給エンジンをマークXクラスに搭載してくるようだ。これまた近未来のホンダのエンジンラインナップには無かった。

このあたり、マツダのエンジン戦略によく似ている。マツダも「3気筒エンジンにすると質感が落ちるのでやらない」。そして「ガソリンは小排気量ターボより排気量の大きいNAを選ぶ」と言ってます。どちらが正しいのかは不明。ただ2,4リッターの4気筒エンジンを見ると「1,6リッター過給の方が有利かな?」と思う。

過給エンジンもアトキンソンサイクルも、基本的には「パワー使っていない時は小排気量エンジンになる」というロジック。どちらがいいのだろうか? スカイアクティブGのマツダCX−5が発売されたなら、同じ車格のボディに小排気量過給のTSIを搭載するVWティグアンの燃費比較をしてみたい。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 10:40| Comment(7) | ECO(経済)なクルマ

2011年12月08日

ホンダの新エンジン群

ホンダは次世代のエンジンを発表した。最も興味深いのが、VTECの低負荷側にアトキンソンサイクルを使っていること。VTECの場合、バルブタイミングもリフト量も大幅に変えられる。そこで普通の回転域を実質的に小さい排気量(正確には吸気する量)となるアトキンソンサイクルにしたのだった。

すなわち、1,8リッターエンジンだとすれば、バルブの遅閉じにより1,4リッター程度の混合気しかシリンダー内に入れない。そこで燃焼させ、熱膨張したエネルギーにより1,8リッター分までピストンを押すというもの。プリウスのエンジンだとディーゼルに肉薄出来る熱効率に達しているから素晴らしい。

ただアトキンソンサイクルだけのエンジンは、1,8リッターで100馬力くらいしか出せない。そこでホンダはVTECの高負荷側を通常のエンジンより10%くらいパワー出せる直噴とした。詳細は公表されていないが、高負荷側で160馬力程度を実現していると思う。「2つのエンジン」を同居させたワケです。

さらに内部抵抗の徹底した見直しなどにより、燃費と出力両方を大幅に向上させたという。こういったコンセプトのエンジンを1,5リッターと1,8リッター、2リッター、2,4リッターの4気筒に採用していくとのこと。唯一の「?」が1,5リッター。今や日本でしかニーズ無いし、それすら自動車税の改訂で将来は不明。

世界的に見ると1,6リッターがスタンダードだ。というか、なぜ日本のメーカーは1,6リッターエンジンを作らないのだろうか? 燃費を考えるなら1リッターと1,3リッターの3気筒をワンセットにし、バランス重視の4気筒1,6リッターから2リッター。そして2,5リッターくらいまで視野に入れたエンジンが望ましい。

そうそう。全てにアトキンソンサイクル無しの仕様もある。試乗したのは2,4リッター直噴のアキトンソンサイクル無しに新開発の高効率CVT(8速ATや全域ロックアップATに実燃費で勝負できる)を組み合わせたスペック。トルクフルで素性の良いエンジンに仕上がっていた。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:00| Comment(4) | ECO(経済)なクルマ

2011年11月29日

ECOカー比べ

昨日紹介したアクアの価格をベースに、競合車の燃料代まで含めた総合コストを比べてみた。多くのモデルはオーディオ無し。標準的な装備内容よりプラスになっているアイテムは挙げておきました。

<フィット>123万円
JC08 20,6km/L ×0,6で12,4km/L。
10万kmでガソリン代は115万円
トータル 238万円

まぁ今までの標準的なクルマ選びとなる。値引きが10万円少々あるので、実質的には228万円と言ったあたりだろうか。

<デミオ>140万円 アルミホイール VDC
JC08 25km/L ×0,6で15km/L。
10万kmでガソリン代は95万円
トータル 235万円

スカイアクティブは車両価格こそ標準的なフィットより高いものの、燃費良いため生涯コストを考えれば同等になる。アルミホイールとVDC付きが嬉しい。

<フィットHV>159万円 クルーズコントロール
JC08 26km/L ×0,6で15,6km/L。
10万kmでガソリン代は91万円
トータル 250万円

ハイブリッド車は取得税と重量税が無料になるなど、5万円相当の優遇を受けられる。値引きも渋いだろうから普通のエンジン積むフィットより若干高くなると思われます。

<アクア>185万円 VSC スマートエントリー
JC08 35,4km/L ×0,6で21,2km/L。
10万kmでガソリン代は66万円
トータル 251万円

優遇税制5万円と、VSCが付く。車両価格高いものの、燃費の良さで相当カバー出来てしまう。走れば走るほどお得。逆に走行距離短いとモトが取れない。

試しにミラ・イースを試算してみた。

<ミライース>89万5千円
JC08 30km/L ×0,6で18km/L。
10万kmでガソリン代は78万円
トータル 167万5千円

やっぱし圧倒的に安く付く。自動車税や保険と言ったランニングコストも年額5万円くらい普通車より安価。ちょっと勝負になりませんがな。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:00| Comment(6) | ECO(経済)なクルマ

2011年11月19日

400ccターボ

軽自動車の2気筒エンジンは意外に難しいらしい。振動を納得行くレベルまで低減させることが出来ないのだという。御存知の通りターボエンジンにするとマイルドな振動になる。フィアットツインエアが好例。ホンダのCX500ターボという2気筒のバイクも、NAのGL500よりマイルドなエンジンだったことを思い出す。

660ccの2気筒もターボを組み合わせれば実用になるという。それじゃ安価な軽自動車用のエンジンというより1リッター級のパワーユニットだ。400ccくらいの2気筒ターボにすればどうか? あるメーカーの開発担当者に問うてみたら「考えたこともありませんでした」。軽自動車の1気筒を削って440ccにしてもいい。

ミライースより軽いボディと組み合わせれば全く普通に走る。1気筒分短くなったスペースにモーターを加えホンダ式のようなハイブリッドにしてもいいだろう。これならアイドルストップも簡単だし、振動も大幅に低減出来るので一石二鳥を狙える。いや、燃費低減と質感向上の一石四鳥か。趣味性だって高い。

ここにきて急増した輸入車の小排気量ターボに乗る度、ドライバビリティの良さと燃費に驚かされます。ちなみにVWは『Up!』のコンセプトカーに1リッター3気筒TSIエンジンを搭載していた。振動特性はほぼ同じ出力を出せる1,5リッター級の3気筒エンジンより圧倒的に少ないとのこと。やはりターボが効く。

タービンのコストは大きくないだろうか? これまた意外にも3気筒と2気筒ターボを比べると大差ないという。スイフトのシリーズハイブリッドなど、2気筒ターボエンジンなんか使ってみたら面白いかもしれない。休みの日はそんなことを考えながら過ごすのもいい。面白いアイデア、ありませんか?(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 19:38| Comment(13) | ECO(経済)なクルマ

2011年11月17日

ECOカー減税

予定なら2012年4月から自動車取得税と重量税が廃止される予定だったものの、税収不足と燃料課税の増税に失敗したため断念。変わって2012年3月一杯で終了する予定だったECOカー減税は継続される雰囲気になってきた。ただし。漏れ伝え聞く情報によれば、今までより大幅に縮小されるようだ。

現在は電気自動車とハイブリッド車、クリーンディーゼルが100%免税。排出ガス4つ星で、平成22年燃費基準より25%以上良ければ75%軽減。燃費が15〜20%良ければ50%軽減という状況。驚いたことに日本車の多くはドコかに属すという状況にある。例えばホンダなど対象外は4ドア車のみという感じ。

売れ筋のフィットやスパイクなど大半が75%低減に入る。減税額もフィットの1,3リッターで7万5千円程度だから大きい。売れているクルマの大半は75%低減になっている感じ。逆に考えると、だったら取得税と重量税を廃止しちゃえばいいのに、と思うけれど、このあたりは「役人脳」の考えることだけに理解しがたい。

閑話休題。どうやら2012年4月以降に継続されるECOカー減税は、電気自動車とハイブリッド車に限られそうな空気になっているようだ(販売台数少ないクリーンディーゼルも入るか?)。なんせ政府は税収増を望んでいる。中途半端なECOカーをバッサリ切ることなど平気だろう。というか切られると思う。

ここから政治と役所と自動車業界の綱引きになる。自動車業界のロビーは超弱いので、政治家と役人に押し切られることになろう。電気自動車とハイブリッド車以外のECOカー減税は無くなると考えておいた方がいい。電気自動車の補助金の内容も未定。金額は不明ながら継続されるとは思います。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:47| Comment(4) | ECO(経済)なクルマ

2011年11月10日

新型ミラージュ

タイで生産される三菱自動車期待のECOカーは『ミラージュ』という車名に決定。東京モーターショーでワールドプレミアとなる。スペックを見たら、全長3710mm。全幅1655mmで、ほとんどマーチと同じサイズ。搭載されるのはスマートと兄弟の1リッター3気筒。

日産との広範なアライアンスによりマーチと同じ1,2リッター3気筒を搭載するのかと思いきや、そうじゃなかった。パワー面でもコスト面でも日産の1,2リッターの方が有利なのだけれど‥‥。やはり日産との関係はこれ以上深めないということなんだろう。

燃費は「30km/Lを目指す」としかアナウンスされていない。実用燃費に近い海外でのモードで30km/Lなどあり得ないから日本のモードなのだけれど、デミオのような10・15モードなのか、JC08なのか不明。常識的に考えれば10・15モードかと。

それでもマツダ御自慢のスカイアクティブと同等の燃費を実現出来たら凄い。考えてみたら今年のCOTYの10ベストに残った日本車は全て30km/Lオーバー(1台は単位違う)。これから出てくる日本車のベンチマークになるかもしれない。凄いです。

三菱自動車のプレスリリース

ただ上のプレスリリースを見て頂ければ解るとおり地味。「夢」は標準装備されていない。気がつけば三菱自動車も「歌を忘れたカナリア」になってしまった? 新興国でクルマを売りたいなら、少なくとも「モータースポーツは絶対やらない」を止めなくちゃ。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 08:53| Comment(3) | ECO(経済)なクルマ

2011年11月09日

レジーナいいです!

東京モーターショーに出展されるモデルがほぼ出揃った(サプライズカーもあるかもしれない)。ミライースの対抗馬を出してくるんぢゃないかと大いに期待したスズキながら、残念なことに無し。ただ少し怪しいモデルを出してきた。下の写真の『レジーナ』というモデルで、とりあえず軽規格ではない。

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シトロエン+ルノー÷2?

されどホイールベース2450mm。全幅1630mmと、軽自動車にならないサイズではない。また、エンジンだって800ccの2気筒直噴ターボ。当然ながら660ccも視野に入れているハズ。何より気に入るのがデザインである。無味乾燥道具となったミライースと根本的に違う。これが私ら好きな”ジドウシャ”だ。

もちろんこのままのスタイルで出てくることはない。されどニオイは残すことだろう。以前から書いてきた通り、これから必要とされる「クルマ好きのためのECOカー」って、空冷ビートルやルノー4、シトロエン2CVのような「面白さ」が絶対に必要。レジーナを見て「ぜひぜひこのセンで頑張って欲しい」。

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後ろはシトロエン

ミライースに乗って「こら凄い!」と思ったけれど、残念ながら全く欲しいと思わなかった。レジーナのようなECOカーが出てきて2気筒エンジンでトコトコ走ったら、こらもう辛抱タマランでしょう。オープンモデルを作っても面白い。とにかくデザインセンスが昨今の日本車の中じゃ飛び抜けて良い!

おっと書き遅れた。車重は730kg。JC08で32km/Lを目標にしているという。何とか1年以内に市販して欲しい。そうそう。ホンダも軽自動車ルネッサンスを考えている模様。もう何日かすると生まれ変わった「Nコロ」を紹介出来るだろう。果たしてレジーナのような希望を感じるだろうか?(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:16| Comment(14) | ECO(経済)なクルマ

2011年11月08日

ムーヴも30km/L!

ダイハツはミライースに採用されたECOユニットと続々と展開し始めた。まず売れ筋モデルから、ということなんだろう。11月7日に発表されたムーヴのスペックjを見て驚く。何と10・15モードで30km/Lを達成しちゃってるのだ。全グレードにアイドルストップを採用。それでいて値上げ無し。

燃費大幅に向上し価格同じとなれば、こらもうライバルはたまったモンじゃない。スズキも猛急な対応をしなければならないだろう。東京モーターショーにミライースと燃費で勝負できるモデルを出すと言ってるが、ダイハツは市販車を続々と出してきている。今や待ったなしの状況になった。

やっとアイドルストップ付きの『N』シリーズを年内に発売するホンダは、現時点で背高ワゴンTOP(タントとパレット)の燃費を持つようだが、もちろんダイハツだってタントにミライースのパワーユニットを移植すると思う。そうなった時に燃費と価格で勝負になるだろうか? ダイハツのTNP路線は強烈だ。

今のところ完全にダイハツがリードを奪ったように思う。しかも相当飛び出してます。スズキがダイハツ並に安くて低燃費のパワーユニットを量産できるまで早く見て1年。ホンダも新しいエンジンの開発を終えたばかり。これまた1年掛かる。でも1年掛けてたら逃げられます。ソコヲナントカ8ヶ月で!

それにしても驚くのはダイハツの技術力だ。アイドルストップ機能を組み込んだ新世代のパワーユニットを、アイドリングストップ無しのエンジンと載せ替えて値上げ無し。アイドルストップ付きは大型バッテリーや、横滑り防止装置の一部機能(登り坂でバックしなようにする機能)が必要なのに。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:50| Comment(5) | ECO(経済)なクルマ

2011年10月30日

ブラックホール

改めてダイマツ・ミラ・ウースに乗ったら「う〜ん!」と考え込んでしまった。全く不満が無いのだった。中間グレードなら必要にして十分! クルマ好きにとってのブラックホールになってしまうかもしれません。何でそう思ったのか。休日なので以下、ツラツラと。

ヘンな例えになるけれど、豪華じゃないけれど快適なトイレがいつでもアクセス出来る場所にあるとしよう。これで十分である。しかし! トイレが遠く、しかも数も足りなかったらどうか? その代わり、トイレに辿り着けば、いずれも個性的で楽しめるとしよう。

おそらく「どこのトイレを選ぼうか?」とか「どうやったら良いタイミングで行けるか?」。さらにギリギリとなった時の苦労談なんかも出てくるだろう。私らメディアだって、トイレガイドや使い方のノウハウなどで需要がある。いわゆる「文化」になります。

「豪華じゃないけれどいつでも使えるトイレ」が出現した途端、トイレは苦楽を伴う文化じゃなく、利便性のみ追求する文明になってしまう。クルマも全く同じ。ミラ・イース、明らかに文明の先端にいる。どんな乗り方をしてもOK。使い方のコツだって不要。

リーフの場合、使っている技術は最先端ながら、文明の先端にゃほど遠い。そもそも不便です。だからこそリーフのブログを書いている人は続く。内容だって面白いです。リーフに乗ってるといろんな「文化」を考えるからだと思う。ミラ・イースだとどうか。

さすがの私でも書くべきコトはすぐ無くなるだろう。もしリーフに乗っている人がミラ・イースに乗り換えたら、ブログも続かなくなる。だからこそクルマ文化のブラックホールなのだった。そのあたり、ダイハツも解っているのだろう。クルマ業界を無視してます。

そういった点からすれば、トヨタが始めた『リ・ボーン』(生まれ変わる)プロジェクト、最初に登場してくる古いクラウンからして大いに期待できる。あの頃は不便だったけれどクルマが輝いていましたから。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 11:11| Comment(6) | ECO(経済)なクルマ

2011年10月11日

ホンダの軽自動車

年末に発売されるホンダの新しい軽自動車の情報が少しづつ流れ始めた。これまでタントとムーヴの中間くらいの車高のクルマかと思われていたものの、写真をベースにしたと思えるイラストなど見たらカンペキにタントやパレット級。スライドドアで、驚いたことにセンターピラーが付いている! 側面衝突対応だろう。

新型エンジンはアイドルストップ付き。燃費は10・15モードでタントやパレットの22,5km/Lを大幅に凌ぐ25km/L程度になるらしい。JC08だと22〜23km/Lか。ライバルより大幅に良いため勝てる、という判断なんだろう。ピラー付きという弱点こそあるものの、タントとパレットのユーザーを少し奪えると思う。

ただ伊東社長の狙いはタント風のモデルだけじゃ終わらないかと。おそらくムーヴ級も開発しているハズ。ただこの二つだけじゃ厳しい。今や燃費イメージはミラ・イースが基準。昨日も書いた通りトヨタもミラ・イースを販売する。ムーヴ級のユーザーをゴッソリ持っていくに違いない。日産/三菱自動車連合もソコを狙う。

厳しいのは3気筒エンジンを開発してしまったこと。ホンダの規模だと「さらに2気筒も」というワケにゃいかん。ダイハツやスズキが2気筒化しても、しばらくホンダは3気筒で戦わなくちゃならないです。本来ならココで気合いを入れ、2気筒の660ccと、コンパクトカー向けの3気筒990cc共通エンジンを作りたいところ。

果たしてダイハツの次に2気筒エンジンを登場させる国産メーカーはどこだろう? スズキか? 日産/三菱自動車連合か? 本来ならバイクの2気筒エンジンのノウハウをたくさん持っているホンダが出さなくちゃならんのに。ホンダのエンジン、徹底的に遅れてしまったように感じてならない。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:00| Comment(7) | ECO(経済)なクルマ

2011年10月10日

スズキの反撃?

圧倒的な燃費と経済性を打ち出してきたダイマツ・ミラ・ウースだが、この状況を座して見ているスズキじゃない。どうやら東京モーターショーに対抗馬を出展するという。考えてみれば前回の東京モーターショーでデビューしたアルトを低価格/省燃費車にすべきだった。47万円のアルトを新型の横に飾ってましたから。

されど現行アルトはプチ・バブル期に開発したこともあり、中途半端な存在となってしまう。売れ行きも大いに伸び悩んでいる。というか、このところスズキはジワジワとダイハツに引き離されてます。日産やマツダで販売しているスズキ車と、スバルでも販売してるダイハツ車を加えれば微妙な差ですけれど‥‥。

ただ今後トヨタで販売するダイハツは急増。しかも! どうやらトヨタで扱う3車種目はミラ・イースになるらしい。こうなると売れる台数だってスンゴイことになりそう。日産は三菱自動車と軽自動車メーカーを作ったので、当然の如くスズキからのOEMを止める方向。イッキにスズキはダイハツに引き離されしまう。

VWとの問題もあり、今やスズキの「マズイぞ!」感は頂点に達しているに違いない。一番早く出せる答えは何か? こらもう安くて燃費が良い軽自動車しかないです。ダイハツは1年9ヶ月の開発期間でミラ・イースを作った。すでにスズキだって対抗馬の開発に着手しているハズ。東京モーターショーに出すことなど容易。

価格競争になればスズキってダイハツに勝てる可能性を持つ唯一のメーカーだと思う。47万円のアルトというワケにはいかないだろうが、おそらく燃費でミラ・イースとイーブン。価格で下回ってくる可能性大。参考までに書いておくと、ミラ・イース1台分の利益は、ムーヴより大きいという。スズキだってやれる。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:27| Comment(2) | ECO(経済)なクルマ

2011年10月02日

ムーヴの燃費に驚く。

いやいや驚いた。北海道の帯広から約100km離れた陸別までムーヴの4WDに乗って往復したのだけれど、210km走ってガソリンを入れたら9,5リッターしか入らない! リッター22,1kmです。 確かに信号待ちなく、走行速度も「流れ」。

これだけ走ってくれれば何の文句も無し! おそらく今後出てくるコンパクトカーの大半が、流れの良い道なら20km/L以上走るようになることだろう。少しの信号待ちくらいであれば、アイドルストップで十分に対応可能。問題は都市部だけか?

といったことを考えるとハイブリッドも絶対的な存在じゃないということが解る。加えて都市部だとあまり安価なモデルが売れない。東京都内なんか軽自動車は少数派。コンパクトカー比率だって高くないです。ハイブリッドならプリウス級が売れ筋。

ダイハツは既存の技術を磨き込むことによって20%もの燃費改善を実現した。1,3リッター級のコンパクトカーも70kgくらい軽量化し、価格と燃費を10%くらい削減出来ればアクアに十分対抗出来ると思う。いや、世界的に見ても競争力を持つ。

ここまで書いて考えた。日本車の大きな弱点はデザインです。カッコ悪いクルマやデザイン的な魅力を感じないクルマだと燃費良くても欲しくならない。ECOと同じくらいデザインは重要な課題だということ。カッコ良い日本車ってありますか?(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 09:09| ECO(経済)なクルマ

2011年09月29日

イースに驚く

ミラ・イースに試乗した。結論から書くと久しぶりの「こら素晴らしい!」。ここ2〜3年でデビューしたクルマに中じゃリーフに勝るとも劣らず! 興味深い技術もテンコ盛り。いっくらでも原稿を書けるほど。例えば燃焼の状況をチェックするのにイオンを使う。

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イオンを計測することによって安定した燃焼がどうか判定出来るそうな。結果、30〜40km/hでの巡航時、ポンピングロスを減らすためのEGRを20%以上燃焼室に入れられるようになったという。ちなみにイオンで燃焼チェックを行うのは市販車初か?

バッテリーも面白い! アイドルストップ付きだからしてマーチなどと同じく大型バッテリーを採用している。参考までに書いておくと、マーチ用のバッテリーは定価5万5100円。一方、ミラ・イース用は交換コストを考え、定価で1万円を数百円超える程度だという。



試乗車に装着されていたのは高い評価を受けているヨコハマのブルーアースだった。自社のWebサイトで採用をアピールしていたBSのエコピアEP150は、当初最廉価グレードのみに採用されるとのこと。今のところ販売比率にして2〜3%だという。

最近のダイハツ車にしちゃツキ上げ感のある乗り心地だったので聞いてみたら、空気圧を260kpaに指定しているためらしい。テネコ使っているスカイアクティブのデミオも同じような乗り味だったことを思い出した。240kpaくらいにすれば大幅に良くなるだろう。



もう一つ。緩加速時にエンジンから「リリリリ」という音が出ている。ノッキングかと思いきや、エキパイから出ているとのこと。EGR関連の音で、今のところ有効な消音策が見つかっておらず。何日か試乗会をやっていて「初めてバレました」と言ってました。

弱点は上の二つだけ。どちらもたくさんの専門家が気づいていないため、気にすることもなかろう。とっても良くできた「文明の利器」だと思います。リアシートのヘッドレストはマイナーチェンジのタイミングでオプション設定されるかもしれない。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 08:00| Comment(7) | ECO(経済)なクルマ

2011年09月23日

BMWエンジン凄い!

新型BMW1のエンジンを見て魂消た! まるでディーゼルの熱効率である! スンゴイ技術だ! 「絶対的な出力と燃費を両立している」という点からすればスカイアクティブを凌ぐと思う。車重1420kgもあり、2,5リッター相当のパワーを持ち、日本のモード燃費専用じゃない制御なのに16,6km/Lときた。

ちなみにアクセラのスカイアクティブは15インチのECOタイヤで17,2km/L。17インチだと16,2km/L。エンジンは1,6リッター直噴ターボで、『バルブトロニック』と呼ばれるスロットル無し制御を行う。つまりポンピングロスをディーゼルと同等に抑えているワケ。過給エンジンながら圧縮比10,5と高い。

さらに8速AT(!)と組み合わせてきた。当然の如くアイドルストップ付き。モード燃費と実燃費の差が日本車より小さい輸入車なので(前述の通り日本車は日本のモード燃費スペシャル。カタログデータは良い)、こりゃホンダがやらなきゃいけないエンジンである。完全に置いて行かれてしまったと思う。

日本のメーカーにゃアクセラ級のクルマに8速ATを搭載する余裕など無い。小排気量過給エンジンだってトヨタが開発しているくらいです。おそらくBMWはこのエンジン+ミッションをプジョーやシトロエンに供給することだろう。Dセグメント(アコード級)はディーゼルだけでなくガソリンでも負けか?

日本は韓国に追いつかれ、ドイツを先に行かしてしまった。果たして起死回生の策はあるのか? ちなみに新型エンジンを搭載する116iは2リッター級の性能でいながら308万円。従来型が1,6リッターで299万円だったことを考えると(従来型の2リッターは364万円)、実質的な大幅値下げだ。(国沢光宏)

BMW1シリーズ 
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2011年09月22日

エントリーカーの装備

イースのリアシートにヘッドレストがない、と厳しく追求する人は少なくない。もしイヤなら買わなければいいだけの話だと思うがいかがだろう? どんなクルマにも言えるコトながら、安全性の追求は妥協を必要とする。サイドエアバッグなど効果抜群。御予算あれば絶対に装着をすすめたいアイテムです。

もっと効果的なのはアイサイトやホンダHICCに代表される衝突を未然に防ぐ装置。こいつがあれば、多くの事故を未然に防げる。しかし原理主義者はこのあたりになると判断能力を失ってしまう。今のところABSとリアシートのヘッドレストまで。サイドエアバッグ〜横滑り防止装置が当落線上か?

また、ミニバンの3列目シートはリアガラスと接しているケースも少なくない。乗員の頭とリアガラスまで5cmしかないような車種だってある。リアヘッドレストの有無どころでなく、トラックなどに追突されたらオシマイ。こういうクルマの批判も見たこと無し。単に「リアヘッドレスト」という装備に固執してるワケ。

こう書くと「リアヘッドレストなんか安いものだろう」と思うかもしれない。そうでもないのだ。ヘッドレストを付けるとシートの構造からしてコスト高になってしまう。シートの背もたれブブンだけ上に伸ばすと、後方視界やリアシートを収納した時のスペースの問題が出てきてしまう。割とコスト掛かるのだ。

それでも「あった方がいいでしょ」と考えるかもしれない。ここで文頭に戻る。「欲しいなら付いているクルマを買えばいい」と。2ループ目になると「知らないで買う人もいる」という新しい切り口が出てくる? それなら最初から軽自動車は売らない方がいいと思う。重いクルマと当たったら厳しいですから。

いずれにしろどこかで割り切らなければならない。切る場所は価値観によって決まる。大雨で水の出る可能性のある場所や崩れるかもしれない山の近所に住むのと同じ。ニンゲン、どこかで妥協しなければならない。個人的には通過する列車もあるホームに柵を作らない方が不思議です。

ということを書いても「イースにヘッドレストを付けろ!」という人は納得すまい。というか納得してもらわなくてもよい。ちなみに「ウチはリアのヘッドレストは意地でも付ける」というスバルのようなメーカーもある。もし決定的な商品力になるなら、付いてないクルマは淘汰されると考えます。

そもそも文句を言ってる人はイースを買おうとしているのか? 買う気もないのに文句言ってるだけ?(国沢光宏)
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2011年09月21日

イース発表!

ミラ・イースが発表された。JC08での30km/Lだけでなく、アイドルストップやABSまで標準装備して79万5千円にも驚かされたけれど、さらなる「凄いですね!」は730kgという車重である。ほぼ同じ装備内容&ボディサイズのミラより50kgも軽い。よくぞここまで軽くできた! と感心しきり。

確かに軽いと言うことは材料の量も少なくて済む。いろんな意味でメリットが大きいのだろう。この技術を使えば、1000kg程度の車重のあるヴィッツやフィットなども940kg以下になるということ。1560kgのミニバンも1460kgになる。これだけで燃費を5%くらい削減でき、さらに動力性能だって上がる。

高く評価できるのは、高い素材を使っていないこと。今までの手法は鋼材をアルミなどに変更することによって軽くする、というもの。されどミラ・イースはそういった安易な方法を採っていない。いや、コストも抑えなければならないので、アルミの使用なんか考えもしなかったことだろう。

もう一つの「凄い!」はベーシックグレードだけ730kgというワケでなく、サイドエアバッグやVSC、オーディオ、オートエアコン、シートリフターなどフルに装備する上級グレードも同じ車重に収まっていること。おそらく10kgの範囲内に納めてあるんだと思う。もしかして最上級グレードのアルミホイールが超軽い?

いろんな意味で興味深い。ダイハツは「イースの売れ行きに全く影響は無いだろう」と考えたのか、自動車メディア向けの発表会を行っていないため詳細は不明ながら、やがて「イースの秘密」も明らかになってくると思う。例えばタイヤの銘柄も不明。たぶん韓国製でしょう。(国沢光宏)

追記 「イースのタイヤはエコピアEP150」というBSのニュースリリースを弟子永田が見つけてきた。部品メーカーもコスト的に真剣勝負をしようと考えているのだろう。心強いことです。
posted by polishfactory5 at 10:03| Comment(4) | ECO(経済)なクルマ