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2013年05月03日

アメリカの最新状況

次期型レクサスISのアメリカ仕様にはハイブリッドが存在しない。なぜか? こらもう簡単。売れないからだ。下は2013年4月のアメリカに於けるハイブリッド車の販売台数。レクサスGS450hの台数を見ると、わずか34台! レクサスはハイブリッドで勝負する、と言っていたのが大ハズレしてます。

売れ行きを見ると傾向はハッキリしている。プリウスに代表される欧州Cセグメントが中心であることと、燃費良くないハイブリッドは売れないことの2点です。大型のハイブリッド車を見ると酷い数字だ。高額車は自分のサイフでガソリンなど入れないため、皆さん普通の高性能車に乗る傾向を示してる。

また、プリウスと同じ価格のシビックHVが569台しか売れていない。ホンダのブランドイメージと、シビックHVの歴史を持ってしても相手にされていない。いかに今までのホンダのハイブリッド戦略が悪かったか解ります。燃費指向でないジェッタHVの売れ行きも、期待されていたほどじゃないようだ。

欧州勢も厳しく、BMWの3シリーズHVは125台。ポルシェ・パナメーラHVが5台。ほとんど相手にされていない。一方、大健闘してるのがフォード勢。フォード・フュージョンHVとCマックスHVはトヨタにとって無視出来ない存在になりつつある。燃費良いハイブリッド車を出せばGMにだってチャンスある。

Toyota Prius Liftback 12,432 
Ford Fusion Hybrid 3,625  
Toyota Prius C(アクア) 3,486
Toyota Prius V(プリウスα) 3,372
Toyota Camry Hybrid  3,257
Ford C-Max Hybrid 3,197
Chevrolet Malibu Hybrid 1,551
Hyundai Sonata 1,447
Toyota Avalon Hybrid 1,423
Lexus ES Hybrid 1,237
Lexus CT200h 1,171
Kia Optima Hybrid 1,000
Lincoln MKZ 884
Lexus RX 400 / 450 h 688
Buick Lacrosse Hybrid 662
Honda Civic Hybrid 569
Toyota Highlander Hybrid 495
Honda CR-Z 405
Honda Insight 391
Buick Regal Hybrid 389
Volkswagen Jetta Hybrid 353
Acura ILX Hybrid 152
BMW  ActiveHybrid 3 (335ih) 125
BMW  ActiveHybrid 5 (535ih) 98
Audi Q5 Hybrid 86
Cadillac  Escalade Hybrid 47
Porsche Cayenne Hybrid 46
GMC  Yukon Hybrid 37
Infiniti M Hybrid 35
Lexus GS 450h 34
Chevrolet Tahoe Hybrid 32
Mercedes E400H  17
Lexus LS 600h 15
GMC  Sierra Hybrid 14
Chevrolet Silverado Hybrid 13
Mercedes S400HV Hybrid 7
Volkswagen Touareg Hybrid 7

ジックリ数字を御覧ください。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:40| Comment(1) | ハイブリッド

2013年04月19日

スバルのHV

スバルXVハイブリッドのJC08燃費は標準モデルより26%向上しているという。果たして普通のエンジン搭載車との価格差はどのくらいならモトが取れるだろうか? ここでは単純にメーカーの公表通り26%差としてみたい。基準となる普通のエンジン搭載モデルの平均燃費を12km/Lに設定します。

走行1万km毎の燃料代は12万5千円。26%燃費良くなれば1万kmあたり2万5千円浮く計算。5万km走るなら普通エンジンとハイブリッドの価格差が12万5千円で収支トントン。さらにハイブリッドということでエコカー減税分の約8万円も上乗せになるため、20万円差までイケる。以上、ここまでは理論値。

実際は乗ってみるまで不明。というのもエンジン駆動のコンプレッサー使ったエアコンだと、夏場はアイドルストップの時間が大幅に少なくなってしまう。ホンダのハイブリッドも夏場は厳しい。冬場になると暖房のため、外気温が4度を下回ると走り始めてから最低10分はアイドルストップモードに入らないです。

さらに値引きも違うと思う。標準のXVなら通常通りの値引きをしてくれるが、ハイブリッドになると当面渋い値引きのままだろう。ということで理論的には「5万km走れば20万円までならハイブリッドの方が安く付く」のだけれど、10万円差くらいじゃないとハイブリッドを選ぶ妙味はないと思う。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 09:16| Comment(0) | ハイブリッド

2013年03月30日

スバルのHVにがっくり

ニューヨークショーに出展されたスバルのハイブリッド、スペックを見て「あらら!」。モーター出力はインサイトと同じ10kWしかない。となれば考えられるハイブリッドシステムって一つだけ。ホンダのIMAと同じ「なんちゃってハイブリッド」でございます。10年前なら何とか通用したものの、今や軽いクルマでしか通用しない。

100歩譲って搭載車種の車重が1100kg以下なら何とかなる。されど1500kg前後になるだろう4WDでは、モーターの存在すら体感しにくいと思う。もちろんモーター走行モードは、低速域の速度維持で使える程度。そもそも、2013年になって何で今更なんちゃってハイブリッドなのだろう。いろんな意味で不思議。

凝ったアイドリングストップシステムだと割り切ればいいかもしれないが、だとしたらせいぜい20万円高程度まで。いや、実利を考えるなら15万円高だってモトは取れまい。なのにメディアはトヨタのハイブリッド同じくらいのイキオイで紹介してたりして。まぁハイブリッドならみんな同じだと思ってるんだろう。レベル低い。

電池はリチウムじゃなくニッケル水素ときた。当然ながらエアコン電気式で、ブレーキもプリウスと同じ協調制御を使っているだろうけれど、それだって燃費で厳しいと思う。技術集団だと思っていたスバルはどうなってしまったのだろう。こんなハイブリッドなら、ディーゼルに開発予算を集中したらよかったのに、と強く思う。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 16:00| Comment(10) | ハイブリッド

2013年03月22日

スバルのハイブリッド

ニューヨークショーで発表されるスバルのハイブリッドは、どうやらホンダのIMAと同じタイプのようだ。モーターだけでの発進は出来ない、いわゆる「なんちゃってハイブリッド」です。このタイプのハイブリッド、ホンダは「もう通用しない」と判断し、1モーター2クラッチタイプに進化させる。燃費の追求が出来ないからだ。

実際、富士重工の吉永社長は「燃費より楽しさ」と言っていた。でも私はハイブリッドで一番大事なの、燃費だと思う。だからこそトヨタはクラウンのハイブリッドを4気筒のアトキンソンサイクルとした。燃費悪いハイブリッドなど意味無し。100歩譲ってIMAタイプのハイブリッドを出すとすれば、10年遅いと思います。

いや、IMAタイプだとしても勝つ方法はある。アイドリングストップと同じく数万円の価格上昇にする、というもの。そのくらいの燃費改善効果しかありませんから。高ければ非常に厳しいと思う。率直に言えば売れないだろう。このあたり、スバルの経営陣がどう判断してくるのか大いに興味深い。私は難しいと考える。

そんな手間を掛けるなら、ディーゼルを出せばいい。水平対向ディーゼルのフィールは極上だ。スバルのディーゼル+アイサイトが出れば、ぜひとも乗ってみたいと思う。でも燃費悪いハイブリッドなど欲しくない。ここまで書いて重要なことに気づいた。スバルのハイブリッドはIMAだとは限らない。凄かったりして。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:00| Comment(6) | ハイブリッド

2013年03月12日

1モーターHV

ここにきて1モーター式のハイブリッドが次々と出てきたけれど、全て「アカンです」という仕上がり。エンジン停止した巡航状態からアクセル全開した時のレスポンスが極めて悪いからだ。BMWの『アクティブ3』など、アクセル全開して2秒くらいしないとフルパワー状態にならない。相当イライラします。

1モーター式ハイブリッドをいち早く採用した現代自動車のソナタHVもレスポンスの遅さが指摘されるや(同時に実用燃費の低さも問題になった)売れ行き急減。しかし! 韓国の突進力はまだ失われていないようだ。現代自動車のソナタ・ハイブリッドが早くもマイナーチェンジを行ってきたのである。

内容を見ると1モーター式HVの弱点をカバーしてきた。例えば今まで8,5kWのパワーでエンジン始動し、同時に30kwのモーターで加速を開始。けれどバッテリー出力が34kwしかない。つまり8,5kWでエンジン始動してる最中は、21,5kW(29馬力)分しか加速するために使えなかった、ということ。

アコードやカムリと同じボディサイズを持つソナタのボディを29馬力で加速させようとしても厳しい。こいつを何とかしようと考えたのだろう。2013年モデルは、始動用モーターを出力を10,5kWに向上させ、エンジンの掛かりを早くしようと狙う。さらに走行用モーターを30kWから35kWにあげてきた。

ここまで見れば5kWのパワーアップでしかないが、電池出力を34kWから47kWと大幅にあげた。これで35kW(48馬力)全てを加速に使えるようになる。29馬力から48馬力になったのだから凄い。まだ試乗レポートが出てこないけれど、おそらく劇的に改善されていることだろう。果たして日本勢は?(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:39| Comment(2) | ハイブリッド

2013年01月06日

アコードHVの燃費

今年の夏前にも発表されるアコードHVのJC08燃費は、カムリHVとクラウンHVを僅かに凌ぐ23,4km/Lになるようだ。事前の情報だと「後出しジャンケンで負けるワケにいかない!」だったものの、どうやら引き分けといった状況になる? とはいえハイブリッド王国の牙城を破ることになるかもしれない。

ちなみにフーガHVは先代クラウンHVを大きく凌ぐカタログ燃費だったものの、新型クラウンHVに大きく引き離された。新型クラウン、トヨタが持てる最新のハイブリッド技術を投入してきたのである。そもそも搭載されるエンジンの熱効率からして圧倒的にクラウンの4気筒エンジンが優れていますから。

しかし! 次期型アコードHVの燃費を見ると、ハイブリッドのシステム効率+エンジンの熱効率でトヨタに負けていないということになる。トヨタがホンキになって作ったハイブリッドの燃費で負けるの、初めてなのだった! といったことからすれば、トヨタにとって一大事だと思う。実用燃費やいかに?

また、価格は300万円を明確に下回るようだ。そうりゃそうだ。4WDで電池搭載量多いアウトランダーPHEVが補助金を含めた売値で300万円。電池搭載量少ないアコードPHVは売値で290万円を下回らないと勝負になるまい。当然、アコードHVはそれ以下ということになる。面白い勝負になりそうです。(国沢光宏)

追記・申し訳ない。アメリカからの情報だったのだけれど、再度連絡があり、23,4km/Lは間違いだったとのこと。違うクルマだったという。ちなみに日経WebはアコードHVの日本仕様は29km/Lと報じている。29km/Lという数字、現行フィットHVを超える途方も無い数字です。気持ちがグラリと揺れる。

posted by polishfactory5 at 20:41| Comment(4) | ハイブリッド

2012年12月26日

クラウンHVのエンジン

クラウンHVに搭載された2,5リッター4気筒は『38,5%』という自動車用ガソリンエンジンじゃ世界一の熱効率を実現しながら、178馬力という高い出力を出してきた。驚くべきはリッターあたりの出力で、何と普通のエンジンと遜色の無い71馬力である。こらもう「凄い!」としか表現のしようがありません。

というのもプリウスに搭載される1,8リッター4気筒の熱効率もクラウンHV用とほぼ同じなのだけれど、リッターあたりの出力は55馬力しかない。実際、エンジンの構成部品を見たら、もう徹底的に熱効率を追求していることが解る。クランクシャフトときたら1,5リッターエンジンより細い。バルブスプリングぐにゃぐにゃ。

マツダはトヨタからハイブリッドシステムの供給を受け、スカイアクティブGと組み合わせる。「燃費自慢のスカイアクティブGなので、プリウスの燃費を超えてくるのでは?」とマツダのエンジンを担当している親分に問うたところ「馬力を落として熱効率だけ追求している。ウチも馬力を抑えれば負けないです」。

ちなみにスカイアクティブGのリッターあたり出力は1,3リッターが65馬力。2リッターで77馬力。確かにプリウスの55馬力と比べれば圧倒的にパワフル。しかしクラウンHVの2,5リッターは前述の通り71馬力もあるのだった。ガソリンエンジンの常識をブチ破るくらい凄いこと。ハイブリッドじゃなくても成立しちゃう。

アトキンソンサイクルは馬力を出せないのでダメ」と言われて来たけれど、ミニバンなどにそのまんま搭載すれば、ディーゼルエンジンと同等の燃費を出せる可能性を持つと言うことです。それとも何らかの理由でハイブリッドじゃないとダメなのだろうか? 試乗会の時にキッチリ取材してみたいと思う。(国沢光宏)

posted by polishfactory5 at 00:24| Comment(3) | ハイブリッド

2012年11月13日

ホンダ1モーター式

ホンダがついにリチウム電池を使う1モーターのストロングハイブリッド(モーターだけでスタートできるタイプ)を発表した。驚くことに組み合わせきたミッションは7速ツインクラッチ! このシステム、VWのハイブリッドと全く同じ。何と! 時代遅れだったホンダだったのに、突如時代の先頭に並んだ、ということ。

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システムを見ると、燃費のよい1,5リッター4気筒アトキンソンエンジン+クラッチ+モーター内蔵型7速ツインクラッチというレイアウト。発進をモーター+1速ギアで行い(そのままユックリ加速していくとモーター駆動のままシフトアップしていく)、やがてエンジン始動。エンジン+モーターを効率よく使って走る。

このタイプのハイブリッドは、エンジンの熱効率をキチンと確保できればトヨタ式ハイブリッドと同等以上の燃費を確保できます。ホンダによれば「後だしジャンケンで負けることなど許されません」。おそらくデビュー時から(試作車はフィットでした)アクアと同じくらいの燃費を実現してくるんじゃなかろうか。

1モーターハイブリッドの弱点である「エンジン停止状態で60km/h巡航してる時からのアクセル全開加速」(BMWや日産の試作車だと1秒間は反応せず。フル加速状態になるまで2秒掛かる)も、ライバルより大幅に短い。他社はトルコン多段ATベースやCVTを採用しているため、シフトダウンに時間掛かる。

ツインクラッチだと7速巡航状態から2速に落とすのも瞬時。ホンダによれば「1,7秒くらいです。さらに短くしたいと考えています」。VWはどのくらい掛かるか不明ながら(アメリカのメディアは1モーターHVの弱点を認識してないので評価&テストしていない)、1,5秒くらいになったら不満無くなると思う。

レスポンスの遅れさえ解消できればリチウム電池(およそ1kWhの容量を持つGSユアサとの合弁企業ブルーエナジー製)を使った1モーターハイブリッドは有望。燃費よいだけでなく、排気量違いや過給エンジンなど、どんなパワーユニットと組み合わせてもOK。ニッケル水素電池のトヨタにとって強敵だ。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 06:39| Comment(11) | ハイブリッド

2012年11月09日

ニッケル水素

結果よければ全てよし、ということが解っていても、本能的に「大丈夫だろうか?」と思う。初代プリウスのチーフエンジニアだったうトヨタの内山田副会長は「ハイブリッドの走行用バッテリーはニッケル水素が一番良い」と言ってる。確かに現行プリウスに乗っていると、ニッケル水素で何の問題もないと思う。

買ってから4年前に突入した私のプリウスなど益々調子よく、エアコンを使わなくなったら都内で24km/Lくらい走ってます。250kg軽いアクアと勝負したって負けない感じ。トヨタの技術陣はニッケル水素電池のオイシイところをフルに引き出せている。そんなこんなで次期型プリウスもニッケル水素らしい。

しかしライバルメーカー達はいっきにリチウムを採用し始めている。日産もホンダもフォードも、現代自動車もリチウム。なんでトヨタはニッケル水素にこだわるのだろうか? せっかく開発したパナソニックのリチウムを使う気が無いのだろうか? このままだと燃費で負けちゃうんじゃないかと懸念している。

以前ホンダの2モーターハイブリッドのエンジニアに聞いたら、市販するアコードHVの燃費は驚くくらいの数字にしたいと言っていた。おりしも新型カムリHVが発売された時だったので「大幅に燃費伸ばした新型カムリHVよりよいということですか?」と聞き返すと「後出しジャンケンで負けることなど許されないです」。

リチウム電池のよさは回生制動をたくさん取れる点にある。だからこそリチウム使うプリウスαの7人乗りは電池の搭載量が0,9kWhと少ないのに、1,31kWh分のニッケル水素を積む5人乗りと同等の燃費なのだ。1kWh以上のリチウムを積めば、もっと燃費よくなると思う。なんでトヨタってニッケル水素にこだわる?

こらもう解らない。でも250kg軽く、プリウスより3年後に出てきたアクアの燃費がプリウスとどっこいの状況を見ると、トヨタは足踏みしているように思えてならない。もしかするとトヨタのハイブリッド、ライバルメーカーに対するリードを縮められちゃうかもしれません。もちろん性能よければニッケル水素だってOKです。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 23:21| ハイブリッド

2012年10月31日

ハイブリッド戦線

徹底的な燃費の追及によってライバルを圧倒しようとしているトヨタに対し、ライバルメーカー達は様々な戦略を練っている。例えばアメリカでジェッタHVをリリースするVW。最初から燃費じゃ10%ほどプリウスに届いていないと公言しているのだった。その代わりドライビングプレジャーがある、と主張してます。

確かに20km/Lの燃費が18km/Lになっても、魅力のあるクルマなら欲しい。というか、今後大きなテーマになってくるのは「果たして燃費の良いハイブリッドで10%の燃費差は重要なのか」ということになると思う。18km/Lだって十分すぎるほど燃費いいでしょ、と思うユーザーが多いか少ないか、だ。

多ければトヨタの戦略は正しい。実際、だからシビックに勝てた。シビックだってプリウスと同じくらい燃費よければよい勝負をしていたことだろう。しかしプリウスとシビックは同じ日本車。クルマ作りの文化と言う点で非常に似ている。これがドイツ車やアメリカ車の「燃費10%落ち」だったらどうなるだろうか?

もしシビックと同じ状況になればトヨタの勝ちである。ちなみにジェッタHVの詳細が判明した。発進は基本的に27馬力のモーターを使い、7速DSGを介して駆動。その後、エンジンを始動し、エンジン+モーターの最適な制御を行うというもの。日産のFF用ハイブリッドのミッションをDSGに変えたと思えばOK。

エンジンは新世代の1,4リッターターボで150馬力。システム出力は170馬力と、プリウスの136馬力を圧倒する。アクセル踏めばターボエンジンのパワフルさを味わえ、タウンスピードになるとジェントルで低燃費の走りを追求します、という狙い。価格は2万4990ドルで、ほぼ同じ装備内容のプリウスとイーブン。

2013年はジェッタHVの他、フォーカスHVやエラントラHVなどライバルが続々参入してくる。果たしてトヨタはハイブリッドの牙城を守れることだろうか? ハイブリッドの市場そのものも拡大し、全員ハッピーになれる可能性もあります。いずれにしろアメリカ市場はハイブリッドのシェアが増えると思う。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:00| Comment(0) | ハイブリッド

2012年10月18日

日産FF用登場!

大いに期待された日産のFF用ハイブリッドながら、大きな宿題を解決しなければならない。走行中、アクセル開度少ない状態だとエンジン停止するのだけれど、そこからの急加速が上手に出てきていないのだった。やはり走行用/発電用モーター1つで全て行おうとしている事に無理があるんだと思う。

も少し具体的に書くと、アクセル踏んだらエンジンとモーターの間のクラッチを繋ぎ、エンジン掛ける。この後、理想的に言えば再びクラッチ切ってCVTのギアレシオを下げ、モーターで駆動しにいくべきだ。CVTは高度な「横滑り制御」で、巡航ギアから加速重視ギアに切り替える。これでもタイムラグ残るか‥‥。

おそらくクラッチ繋いでエンジン掛けてクラッチ切るだけで0,4秒は掛かる。この間、唯一のパワーユニットであるモーターを駆動用として使えないのだった。そこで「セルモーターか、セレナのようなAC発電機をセルモーターとして使ってみたらどうか?」と問うてみた次第。すると顔に「やってるよ!」と書いてあった。

急加速時のみエンジンはセレナと同じくAC発電機で掛ける。駆動用モーターはCVTの横滑り制御を行い、即座に駆動トルクを出す。その間、エンジン回転数を上げ、クラッチ繋げばいいだろう。この際、最小のショックを伴うのはやむをえないと考えます。そんな運転するの、緊急事態だからだ。

今回発表されたFF用ハイブリッドシステムは、下はCセグメントから搭載できるプリウス級2リッターから、上は3,5リッターV6エンジンの代替として使える2,5リッターSC過給までラインアップしている。日産によれば2016年度までにFFハイブリッド5車種を発表するというから気合入ってる。

また、FF用ハイブリッドはモーターだけでも走行可能。当然の如くプラグインハイブリッド仕様車も出してくるということだ。おそらくセレナやティアナ、エクストレイルあたりはハイブリッド車がメインになってくると思う。同じ時期、ホンダも2モーターハイブリッドと1モーターヘビーハイブリッドで戦う。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 17:31| Comment(4) | ハイブリッド

2012年10月11日

プリウスの実力

最近リーフにばかり乗っているせいか、プリウスについて書くことも考えることもなかった。しかし! 久々にハンドル握ったら、改めて関心した次第。というのも事故のためほとんど動かない首都高の大渋滞に1時間ハマったのを含め、242km走って26,6km/Lだって。高速巡航は90km/hでございます。

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このくらい燃費良いと、40Lで軽く1000km以上走る。電気切れを気にすることも無くドコまでも走れてしまう。しかもコレといった気づかなく走っただけ。省燃費走行じゃありません。踏むところはキッチリ踏んでいる。ということを考えればやっぱり凄い! 流れの良い地方の一般道なら30km/Lに迫ることだろう。

走行100kmあたりの燃料コストは545円。昼間の電気料金を使い7km/kWh走るリーフ級の電気自動車で429円。プリウスに勝てるの、ディーゼルくらいか? もし22,5km/L走ればプリウスの燃料コストとイーブン。プリウスと同じ程度の価格で次期型フォレスターのディーゼルが出れば面白い存在。

ちなみに燃費自慢のノート・スーパーチャージャーの実用燃費は、2千回転以下を使って街中22km/L前後。高速の90km/h巡航っで25km/L程度。案外良いけれど、ここから少しアクセル踏むとイッキに燃費悪くなってしまう。ハイブリッドもキッチリと燃費や性能を追求したら強いと考えます。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:00| Comment(4) | ハイブリッド

2012年10月10日

フォード反撃開始!

ついにフォードがハイブリッド攻勢を仕掛けてきた。プリウスVに対し、C−MAXハイブリッドで徹底的な比較広告を怒濤の如く仕掛けてきたのである。TVのCFからネット用の動画広告に至るまで、様々な媒体を使いC−MAXハイブリッドの優位性をアピールしてます。実際、全ての点で優勢。



上の動画はプリウスVとC−MAXハイブリッドの燃費の比較をしたものだけれど、この映像を見ただけでフォードの気合いの入れ方が解るというモノ。またタイトルにある(2 of 4)という表示を見ても解る通り全4作になってます。その他、ユーチューブのリンクで多数のC−MAXハイブリッド関連の動画が出てくる。

下は米ヤフーのバイヤーズガイド。こいつを見ると、価格でも燃費でも優位にあるC−MAXハイブリッドとプリウスの関係が解ります。C−MAX、リチウム電池を使ってるのに安価。しかもC−MAXハイブリッドだけでなく、プリウスの対抗馬となるフォーカスハイブリッドなどもスタンバイしているようだ。

YAHOO!AUTOSの比較

アメリカのユーザーからすれば信頼性に差があるようで、様子見をしている感じ。カムリHVのライバルとなるフュージョンHVの販売状況などを見るとイマイチ伸び悩んでいたりして。だからこそC−MAXで激しい宣伝を行っているのだった。とは言えトヨタの一人勝ちはそろそろ終わりか?(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 07:00| Comment(3) | ハイブリッド

2012年10月05日

VWついに来た!

出る出ると言われていたVWジェッタのハイブリッド仕様がついに発表された! 1,4リッターターボエンジンに、37馬力のモーターを組み合わせたタイプで、システム出力170馬力と強力(プリウスは136馬力)。変速機は7速DSGである。システムのイメージとしては、日産フーガと同じだと思っていい。

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優れた性能も自慢のようだ。0〜96km/h加速は9秒と、スポーティモデルのボーダーである10秒を余裕で切っている。EVモードの最高速は70km/h。燃費は複合で19,2km/Lとプリウスより10%くらい悪いモノの、動力性能の高さでアピールしようという作戦らしい。価格は2万4995ドル。

ほぼ同じ装備内容のプリウスが2万4000ドルなので十分勝負できると考えているようだ。走りや乗り心地の質感は試乗しないでも「プリウスの負けでしょう!」と思う。プリウスの乗り心地、平均的な日本車と比べたって厳しいですから。アメリカに於けるジェッタの販売台数自体、好調である。

9月の販売台数は1万4750台で、1万8305台のエラントラの背中が見えてきた感じ。さらに燃費の良いディーゼル仕様も2万2290ドルとリーズナブル。韓国車ばかり気にしていたら、VWに出し抜かれちゃうか? ジェッタハイブリッドが試乗出来るようになったらぜひとも試したいと思う。(国沢光宏) 

posted by polishfactory5 at 08:00| Comment(6) | ハイブリッド

2012年08月07日

フォードがHV自製へ

今までフォードのハイブリッドは日本のアイシンから駆動系を調達していた。ちなみにハイブリッドシステムを見ると”ほぼ”トヨタ方式でございます。日本という国からすれば良いお客さんだったワケです。しかし! 今年からフュージョンやC−MAXのハイブリッドなどを大量生産するため、アメリカ工場製に切り替えるそうな。

・フォードのニュース


確かにフォードからすれば円高が続く日本から部品を買っていたら割高になってしまう。しかもトヨタ式のハイブリッドの特許は次々に切れていく(残っている特許を迂回するためトヨタ方式と若干変える必要あります)。となれば日本と付き合うこともない。今後フォードは本格的にハイブリッド戦略をすすめていく、ということだ。

フォードだけじゃない。GMだってトヨタに似ているハイブリッドを開発している(ボルト用は限りなくトヨタ式に近い。クラッチを1つ追加するだけで同じようなシステムになります)。年内には新しい動きに出てくることだろう。トヨタ車より多少燃費が悪くてもGMやフォードって販売力強大。安価なら売れると思います。

一方、トヨタからすればハイブリッドは円高の日本で全台数を生産している。コスト高の上、手強いライバルが続々登場してくるとなれば、なかなか厳しい。なのに「ハイブリッドは日本のお家芸」と安心してる人は多いんじゃなかろうか。いや、普通の人ならいいけれど、役人や政治家だって危機感を解ろうとしない。

また、ホンダや日産などは安価で燃費の良いハイブリッドを持っておらず。1日でも早くコストパフォーマンスの高いハイブリッドをラインナップしないと勝負にならなくなってしまう。時代は液晶TVになるのに、ブラウン管TVの改良をすすめたってダメ。シャープだって5年前は絶好調だったことを認識しなければならない。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:30| Comment(3) | ハイブリッド

2012年08月01日

タイでもフィットHV

ホンダのハイブリッドに乗っている人なら御存知の通り、夏場に信号待ちの多い道路を走ると、あまりエンジンが止まらない。エアコンを普通のエンジン駆動コンプレッサーで稼動させているからだ。そもそも外気温35度くらいになると能力的にギリギリ。連続して信号待ちしたら、すぐ生暖かい風になる。

タイのバンコックに行ったことのある人なら御存知の通り、信号変わるタイミングが驚くほど長い。3分待たないと青にならない、なんて信号だって珍しくないです。タイの渋滞って日本のノロノロ動く渋滞と違い、走ったり長く止まったりの連続なのだった(朝晩の本当のピークは駐車場状態になります)。

そんなアジアの国でフィットHVを発売した。マレーシアはハイブリッドに対し税制を有利にしているため、普通のフィットとハイブリッドの価格差が事実上存在しない。だから売れる。タイも自動車税還付の対象になるため、普通のフィットとの価格差は相当少なくなるかも知れません。ただし!

問題はハイブリッドのイメージである。燃費いいか悪いかは、すぐ解ってしまう。皆さん情報交換しますから。日本よりアクセル全開頻度の多い東南アジア特有の乗り方も、車重のあるハイブリッドにとって厳しい条件だと思う。果たして燃費差が出るか? そしてどんな評価になるのだろうか? (国沢光宏) 
posted by polishfactory5 at 09:18| Comment(0) | ハイブリッド

2012年07月23日

セレナHVその2

間もなく発表されるセレナのマイルドハイブリッドで一つ楽しみにしていることがある。セレナHVの簡単な紹介は7月11日に紹介しており、基本的に変わらない。その後、わかったことは車両価格が従来のアイドルストップ付グレード比で5万4千円の値上げになるらしいということ。案外高い?

・セレナHV登場の記事

ただバッテリー1個分とセルモーターの大型化分だけとは思えない。エクストラの装備が付いていると思いたい。また、燃費が良くなり100%免税になるため、実質的には1万4千円高というイメージ。おそらくエンジンの再始動なんか一段と滑らかになると思う。とりあえず歓迎したい進化です。

文頭に戻る。7月11日の記事で「加速時にモーターでアシストしたら面白い」と書いた。2kWくらいのアシストであってもアクセルレスポンスの改善に大きく寄与すると考えます。どうやらセレナHVは、このアシスト制御を入れているようなのだ。アクセル開けた途端のレスポンスがググッと違ってくるかと。

・セレナハイブリッドのアシストモーターは1,8kW

こいつを発展させ、リチウム電池かキャパシタに3kWくらいのモーターと組み合わせてやれば、CVTのコントロール幅が大きくなる。もちろん燃費改善にも使えるし、ドライバビリティ向上にも使える。果たしてセレナHVのシステムでどのくらいの効果があるのか? 早く試乗してみたいです。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 09:13| Comment(3) | ハイブリッド

2012年07月11日

セレナHV登場!

セレナのハイブリッドが8月1日に発表される。「FF用のハイブリッドをずいぶん早く開発したのね!」と思ったら、以前クラウンに採用され、今はスマートで使っている「なんちゃってハイブリッド」(マイルドハイブリッド)でありました。オルタネータを大型化して、加速時にアシストしましょう、というもの。

驚いたことにベースの2,0S以外は全てハイブリッドになるという。システムを見ると、現在アイドルストップ時の再始動に使われているエコモーターの大出力化+バッテリー1個追加というもの。JC08は0,6km/L伸びて15,2km/L(無しは13,8km/L)になった。ステップワゴンを抜きましたね。

あまり意味無いとウワサされているけれど、私は注目している。御存知の通りCVTは巡航時のギア比を高くした方が燃費良くなるけれど、副作用としてアクセルレスポンス悪くなってしまう。この部分をモーターで少し補ってやれば、ギア比を上げられます。セレナはソコまでやってないかもしれませんけど。

価格はほとんど同じらしい。もしかすると追加されるバッテリー分の値上げになるかもしれません。ただハイブリッドなので100%免税(3万6千円分に相当)になるなど、税制上のメリットもある。ユーザーからしてみれば「ハイブリッド車」という記号性も魅了かも。売れると思う。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 08:56| Comment(2) | ハイブリッド

2012年06月30日

プリウスの刺客!

トヨタもBMWと提携を結びたくなるのは無理ない。危惧していたことが起きつつあるからだ! プリウスαとガチでブチ当たるフォード・フォーカスCマックスHVの燃費情報が流れ始めたのだけれど、トヨタに激震を与える数字だった。何と47mpg! プリウスαは45mpgです。

シティもハイウェイも複合も全て負け。プリウスがついに燃費で負けてしまうか? すでに発表されている価格は、ほぼプリウスαのベースグレードと同じ装備内容で2万5995ドル! プリウスαの2万6550ドルを500ドル以上下回る。プリウスαは日本で生産しているから大いに厳しい。

ちなみにCマックスのハイブリッドシステムは、ほぼトヨタと同じ、動力分割機構を使う。なぜCマックスの方がいいか? こらもう簡単。リチウム電池を使っているからだ。プリウスPHVはプリウスより車重が重いけれどハイブリッドモードでの燃費良い。大きな容量の電池を使うと燃費良くなる。

プリウスαの7人乗りに搭載されているリチウム電池は5人乗りのニッケル水素電池より容量が少ないのに、燃費同等。大きな容量の電池だったら5人乗りより燃費良くなっていたことだろう。プリウスα級の車重になると、電池容量大きい方が有利。ということでリチウム電池のCマックスは燃費良い。

こう書くと「だったらプリウスαもリチウム電池を積めば負けないのか?」と思うかもしれません。答えは簡単。負けないです。トヨタにとってリチウム電池の開発の遅れは決定的なのだ。しかも円高ドル安の中、リチウム電池を採用してもプリウスαより低いコストで作れるという寸法。(国沢光宏)

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2012年06月15日

HVでダウンサイジング

次期型クラウンHVはエンジンをダウンサイジングし、2,5リッター4気筒になるようだ。というかクラウンHVがデビューした時から3,5リッターV6なんてナンセンスだった。当時の役員が「ハイブリッドは遅いから売れない」と勝手に思いこみ、燃費なんか二の次のハイブリッドを作ってしまったのである。

クラウンHVの開発を担当していた人達は、燃費より性能を重視したハイブリッドに疑問を呈していた。やっと本来の姿になるということです。2,5リッターエンジンはカムリHVに採用されている4気筒を縦置き用に変更したタイプになる模様。これにリチウム電池使うTHSUを組み合わせればOK。

こう書くと「1,6リッター直噴ターボと組み合わせたら、さらに良いのでは?」と思うかもしれない。THSUのシステムだとトルク変動の大きい過給エンジンを組み合わせることは難しいし、そもそも論として過給エンジンより過給無しのアトキンソンサイクルの熱効率を比べればイーブン。燃費良くならない。

このシステム、レクサスGSにも搭載される。『GS300』というネーミングになりそう。もし3リッターV6と同等の生産コストで4気筒のハイブリッドが作れれば、ユーザーにとって魅力大。日本やアメリカ、新興国市場なら、ターボじゃなくてハイブリッドでダウンサイジングするという手も面白そう。(国沢光宏)

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